結局、統合医療の言い分(どこまで一般的かは判りませんが、ある程度共通しているでしょう)としては、 統合医療は文脈依存的、情況論的な方法、つまりホリスティックな方法であるから、現代科学のスタンダードである所のRCTという、アトミスティック(要素還元主義的)な方法には馴染まない。 といった感じでしょうか。 なるほど、実験という人工的な、設定された情況は、確かに、実際に患者と医療者が関係を取り結び、色々の診察や療法が行われる、という場とは異なっている、という主張は理解は出来ます。行う方法、与える物や使う道具と、それに関わる「全体」が重要、と言いたいのでしょう。 そのような論理を前提しているから、RCTでは評価しにくい、けれどコーホート研究のような観察研究ならば、より実際の情況に近いかたちで、つまり生態学的妥当性の高い状態で検討出来る、という主張になるのだと思われます。 しかしそうすると、「効果を