冬の寒さがピークを迎え電力需要が上昇している。東京電力の最大電力需要が20日に今冬の最高となったのに続き、節電要請をしている関西電力、九州電力など7社も今週に入り相次いで今冬の最大電力を記録した。節電効果もあり、今のところ各社の電力供給には余裕があるが、来週は強い寒気が流入するとの予報もあり、需給は一段と逼迫(ひっぱく)する可能性がある。 東電管内では20日に電力需要が4966万キロワットを記録、今冬最大となった。この日は東京都心でも雪が降るなど厳しい冷え込みとなり、昨年8月18日に記録した昨夏の最大電力4922万キロワットを上回った。東電管内では夏場に最大電力を記録するのが普通だが、昨夏は電力使用制限令の発動で節電が進展。43年ぶりに冬の最大電力が上回った。 今週以降、今冬の最大電力を更新する電力会社が相次いでいる。ただ、節電効果もあって今のところ需給には余裕がある。関電は10%の節電を