今年はクマの出没が多くなると予想され、京都府が注意を呼び掛けている。ドングリなど餌の凶作が見込まれているためで、7月末までの目撃情報はすでに250件を超えている。京都市では昨年を上回る目撃があり、クマによるけが人も発生している。府は出没が本格化する秋に向けて警戒を強めている。 ■ドングリ凶作予測、目撃250件超 府によると、本年度7月末までに寄せられた府内の目撃情報は255件。京丹後市(70件)や福知山市(43件)、舞鶴市(37件)など府北部が目立つ。年度末で560件だった昨年同期(259件)と同程度だが、クマの餌となるクリやブナなどの堅果が2年に1度の凶作の年を迎えるため、9月、10月は急増が予想されている。凶作だった2010年度は過去最高の1976件の目撃情報があった。府は「この秋も餌が減り、人里に下りてくる恐れがある」と懸念している。 中でも京都市は、右京区や左京区などで10年