哲学の入門書は様々にありますが、どれから読んでいいのかわからないという方も多いでしょう。この記事では、学問としての哲学に入門するための「最短コース」を私なりに提示してみます。 ここで「最短コース」というのには二つの意味があります。一つは、最も効率的に、専門的な哲学の書物を読みこなせるために読むべき本の順番を示したものだということ。そしてもう一つは、決して誰でも通れる楽な道ではないということ。「近道」なので、少し急な階段を上るようなイメージです。この順番で読んでみて途中で歯が立たないなと思った場合には、もう少し回り道をしながら進んでいく方が良いでしょう。 さて、以下のガイドは三つのステップに別れています。 STEP1は、「イメージをつかむ」。なるべく楽しく読みながら、哲学ではどんな議論がされているのか、イメージをつかんでもらうのが目的です。 STEP2は、「リテラシーを身につける」。どんな哲