1964年生まれ。ヘルシンキ大学で法律を学ぶ。 中学教師を経て、1991~94年、フィンランド教育大臣特別顧問。 1994~99年、教育大臣。2002年からフィンランド国営放送取締 役。その他、政治経済に関する国の各種委員会に所属。2016年より現職。日本での著書に『オッリペッカ・ヘイノネン「学力世界一」が もたらすもの』(佐藤学氏との共著/日本放送出版協会)などがある。 最大のポイントは「教育の自治」 ――1990年代後半、教育大臣をされていた頃のフィンランドは、失業率が高いなどの社会問題を抱えていたと思いますが、実際にどのような状況だったのでしょうか? 当時は金融危機による大不況が発生し、フィンランド経済は大打撃を受けました。人口520万人という小さな国で、人員削減による失業率は20%を超え、深刻な状況でした。 私たちは、経済を回復させるための投資について検討し、不況から脱した際にすぐ
教育の格差や貧困、情報過多、さまざまな生きづらさを抱えた子ども達。 これから社会はさらに多様化し、大人の残した様々な諸課題を否応無く引き継がなければならない状況に置かれています。 そんな子ども達に、今だから伝えたい! 3つの「はん」を紹介します。 「はん」から始まる3つの力、それが何であるか想像しながら読んでもらえれば幸いです。 1 判断する力 様々な情報に溢れた現代社会。 その情報が正しいのかどうか。 どの手段が適切であるか。 どの人と共に過ごしていくのか、また、どの人とは相容れないのか。 どういう風に生きていくのか。 それぞれの岐路に立った時、自分が「これだ」と思う判断ができるかどうか、それがとても重要だと思います。 周りに流されず、自分の意見を持ち、時には迷い考えながらも自分の道を切り拓く。 そんな力が、これからの子ども達に求められていると思います。 2 反省する力 自分がしてしまっ
週末、子どもたちを連れての小旅行の途中、大きな遊具のある広い公園に立ち寄りました。 遊具のそばには草すべりができる広い土手があって、遊具に飽きた息子たちは車に積んでいた段ボールを持ち出して土手を登って行きます。 かなり幅広の土手なのに、うちの子たちを含めなぜか同じところばかり滑る子どもたち。うちの子たちは段ボールを敷いてるからそうスピードは出てないんだけど、プラスティック製のそりを持参している子も結構いて、一列に並んではつぎつぎ滑る。 もっと広がって滑ればいいのになぁ、ぶつかりそうで危ないなぁ…と思っていたちょうどそのとき 「どすん」 土手のまんなかあたりで止まってしまった末っ子の背中に後ろからすべってきた子の大きなそりがぶつかりました。 そりに乗っていたのは末っ子と同じ4歳くらいの男の子。 末っ子に近寄る私の横を男の子の名前を呼びながら駆け寄って来た男性。お父さんなんだろうなと思うのだけ
学力低下が叫ばれて久しいですが、はたと「学力とは何か」と問われて、これと即答できる方はそれほど多くはないのではないでしょうか。 私もそのうちの一人。学力という『目には見えない力』を育てていく立場にあって、「学力とは何か。どんな力が近年低下していて、どのように育み伸ばしていけば良いのか。」ということについて、自分なりの明確なイメージを持つべきだと考えています。 学力の三要素 こちらの書籍に、学力について非常に分かりやすく書かれていました。 学力を育てる (岩波新書 新赤版 (978)) A.詰め込みできる学力 点数化ができる学力。知識・理解に相当する部分。氷山の一角に例えられるように、学力と呼ばれる中で目に見える部分であると同時に、広義での学力の中のほんの一部。 B.テストで測りにくい学力 テストで測ることは難しいが、学校での成績に大きく関わる学力。思考・判断に関わる部分。 C.点数化できな
2024-06 « 123456789101112131415161718192021222324252627282930 » 子供は言葉が出てくるようになるとおうむ返しをよくするようになりますね。 でも、今日のお話はそのこととはちょっと違います。 おうむ返しをしてほしいのは大人の方です。 子供「しょうぼうしゃいるよ~」 大人「どっかで火事でもあるのかな」 子供「しょうぼうしゃいるよ~」 大人「ウーウーっていっちゃったね」 子供「しょうぼうしゃいるね~」 1、2~3歳の小さい子とだと↑のような、話のいまいちかみ合わないことってときどきありますよね。 こういうのって大人と子供の思考の速度が違うから起こるんですね。 子供は理解していないから話がかみ合わないのではなく、子供からすると大人が話を理解していないように感じるから、もう一度繰り返しているようです。 大人は子供の思考のパターンからすると一
twitterでフォロワーさんに教えてもらった、「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全」という本を読み始めました。 この本、一気に読み進める本ではなくて、章立てされていてその章ごとに1週間の実践をやってみて次に進みましょう、という参考書のような本です。 子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全 作者: アデル・フェイバ,エレイン・マズリッシュ,三津乃・リーディ,中野早苗 出版社/メーカー: きこ書房 発売日: 2013/06/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 2020年に絶版になったと教えていただきました。 私の人生を変えたと言っても過言ではないほど影響を受けた書籍なのでとても残念です… (2021.03追記) これを読みながらtwitter上で実践する様子や勉強したこと感じたことを一緒に話そう!というはづきさん
下のグラフは、OECD『図表で見る教育2013(Education at a Glance)』による、2011年のOECD主要加盟国の年間給与(法定給与)の比較です。 青いグラフは初任者(採用1年目)の年間給与、緑のグラフは15年経験者の年間給与を表しています。(単位:USドル/年間) 15年経験者(緑のグラフ)を比較するとOECDの平均年収を上回っていますが、注目すべきは初任者の青いグラフです。OECDの平均である30,216ドルよりも4000ドル以上低い水準です。 2011年の日本のPPPレート(1ドル=約106円)で計算すると、日本の初任者の平均年収はおよそ276万円という計算になります。 世界各国の法定勤務時間の比較 それでは、世界各国の年間の法定勤務時間はどのくらいなのでしょうか。下のグラフは、同調査による各国の法定勤務時間を比較したグラフです。(単位:時間/年間) OECD加盟
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