後藤部長の「リアルポリティクス」です。この夏に行われる参議院選挙で異変が起きています。岸田政権を支える与党自民党が、山形選挙区で独自候補の擁立を見送る動きをみせています。なぜ政権与党が候補者を立てないのか?TBS報道局の後藤俊広政治部長が解説します。(聞き手:皆川玲奈キャスター) ■与党の“異変”“異例中の異例” 擁立見送りの動きなぜ? 後藤政治部長 次の参院選挙について7月10日という日程が濃厚になっていますが、ある“異変”が起きています。どこで起きているかというと、山形県です。自民党の全国に32ある「1人区」と呼ばれる選挙区のうち、山形選挙区で候補者を立てないのではないかという見方が強まっています。 ーー1人区というのは与野党が激突する選挙区で、特に自民党はものすごく力を入れるところですが、そこで候補者を立てないということは異例ですよね。 異例中の異例です。私も20年ほど政治記者をやっ