新型コロナウイルスの感染「第6波」では、大阪府の死者数が全国的に突出している。その数は2番目の東京都の約1・6倍。一方、感染者数は東京の方が多い。同じ大都市なのに、これほど死者数に差があるのはなぜか。公開データを比較すると、ある大きな違いに突き当たった。 感染者数と死者数の逆転現象 大阪府が第6波の始まりとする2021年12月17日以降、22年3月13日までのデータで見ると、感染者数は大阪52万6381人、東京73万9886人。しかし死者については、大阪1232人、東京774人と大きく逆転し、感染者に占める死者数(死亡率)も大阪0・23%、東京0・10%と倍以上の差がある。ちなみに全国の死亡率は0・20%だ。 府が2月26日までの大阪の死者を分析したところ、約97%が60代以上だった。厚生労働省のデータで21年12月15日~22年3月8日の60代以上の感染者を比べると、大阪の6万7900人