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国際宇宙ステーション(ISS)などに搭乗する宇宙飛行士は、宇宙飛行の間ずっと船内にとどまっているわけではなく、時には宇宙空間に出て船外活動を行う場合もあります。そんな場合に着用するのが宇宙空間で安全に生存・活動することを可能にする宇宙服ですが、「宇宙服を着ていない状態で宇宙空間に放り出されたら人間はどうなるのか?」という疑問について、サイエンス系メディアのZME Scienceが解説しています。 What would happen to humans exposed to the vacuum of space without a spacesuit? https://www.zmescience.com/science/what-happens-human-space-052523/ 広くささやかれている説の中には、「生身で宇宙空間に放り出されると人間の体は爆発する」「宇宙空間では一瞬に
3)研究発表賞 佐藤翔氏(同志社大学)、 池内有為氏(文教大学) 、 林豊氏(九州大学附属図書館、現国立情報学研究所)、尾城孝一氏(国立情報学研究所) 対象論文 「オープンサイエンスの今」各単著 (「情報の科学と技術. 2018, vol.68 no.4」から「情報の科学と技術. 2020, vol.70 no.3」に掲載) ということで、2年くらい前に関わっていた某誌連載について執筆者一同で賞をいただきました。ありがとうございます! 自分の人生において受賞らしい受賞なんて、小学生のときに授業で描いた水彩画を市の展覧会に出して金賞をもらったとか、漫画雑誌にイラストを投稿してアイスクリームメーカーが当たっただとか、それくらいじゃないだろうか。 この賞は坂東さん&大谷くんが「論文海賊サイトSci-Hubを巡る動向と日本における利用実態」(この論文の謝辞には名前を入れてもらったのが自慢である)で
令和2年1月23日 政策統括官(科学技術・イノベーション担当) 第48回総合科学技術・イノベーション会議(2020年1月23日開催)において、ムーンショット目標が決定されましたので、お知らせいたします。 目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現 目標2:2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現 目標3:2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現 目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現 目標5:2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出 目標6:2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現 参考資料 ムーンショット型研究開発制度の概
化石の分析によって、後ろ脚がヘビの祖先にとって役立っていた可能性が示唆された/Courtesy Ral Orencio Gomez (CNN) ヘビは7000万年にわたり後ろ足を持っていたが、その後の進化の過程で失われた――。新たな化石を分析した結果として、20日の米科学誌サイエンスアドバンシズにそんな論文が発表された。 ヘビは1億7400万年前~1億6300万年前に出現。その後の進化で手足のない生態に適応したが、これまでの限られた化石記録からは変化の様子が分かっていなかった。 従来の説ではヘビに手足があった期間について、四肢のない現在の体形に適応するまでの過渡期に過ぎないとの見方もあった。 しかし、新たに発見された保存状態のよい化石を分析した結果、長期間にわたり後ろ足があったことが判明した。 分析対象となったのは、ナジャシュ・リオネグリナと呼ばれる初期の種。研究者はアルゼンチンのパタゴニ
数ヶ月前。 夏の終わりに、出雲高校 自然科学部さん(@izumoScience )のこんなツイートがタイムラインに流れてきました。 これはぜひ協力させていただきたい! とご連絡したところ、丁寧なお返事と共に、詳しいフンの採取方法と、必要なシャーレやチューブ等を送ってくださいました(*募集は既に終了しています)。 虫捕りとはだいぶごぶさたでしたが、ダンゴムシがいそうな場所くらいはいくらでも知っていますよ。 ……こういうところが好きなんでしょ? と落ち葉をかき分けてみたところ、なぜかワラジムシ密集地帯(写真右側)と、ダンゴムシ密集地帯(写真左側)とに分かれていたものの、どちらも売るほどいました。 ダンゴムシを連れて帰って、ぶじフンの採取に成功。返送。 それからは、自然科学部さんのTwitterをときどき拝見しては、中四国薬学会の高校生オープン学会で最優秀発表賞受賞! 等の華々しい報告に嬉しくな
国立感染症研究所はエボラ出血熱など危険性が最も高いとされる5種類のウイルスを海外から輸入して、東京 武蔵村山市にある専用の施設で取り扱うことを決め、30日、地元の住民の代表に正式に伝えました。研究所は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて感染症対策を強化するためだとしていますが、住民からは不安は解消されていないとする意見も出されました。 こうした中、来年の東京オリンピック・パラリンピックで、海外からの渡航者が増えるため、さまざまな感染症への対策を強化したいとして、国立感染症研究所は30日、地元の住民や自治体との協議会を開き、エボラ出血熱など危険性が最も高いとされる、5種類のウイルスを海外から輸入して保管し、検査などに使用する計画を正式に伝えました。 また、今後、厚生労働大臣が地元に対して説明に訪れることも明らかにしました。 ウイルスを持ち込む時期については、テロ対策などの観点から公表し
高知県と静岡県の干潟で見つかった生物を千葉県立中央博物館が分析したところ、化石でしか存在が知られていない甲殻類の「オオスナモグリ」である可能性が高いことが分かり、標本を公開することになりました。 「オオスナモグリ」は、固いハサミを持つ甲殻類で、関東の太平洋側から沖縄にかけての50万年から8万年ほど前の地層で化石が確認されているだけで、絶滅したと考えられてきました。 こうした中、3年前に高知県土佐市で、そしておととし静岡県沼津市の干潟で、それぞれ捕獲され、千葉県立中央博物館に持ち込まれた生物を駒井智幸主任上席研究員が分析したところ「オオスナモグリ」の可能性が高いことが分かったということです。 捕獲された生物は体長がおよそ10センチと、現在も一般的にみられる「二ホンスナモグリ」より1.5倍ほど大きく、ハサミの形の特徴などが「オオスナモグリ」の化石と一致したということです。 またDNAの配列も一
屋久島でニホンザルの生態調査を行っているグループ「ヤクザル調査隊」が、academistのクラウドファンディングで調査費用を募っている。 ヤクザル調査隊は、1989年に数十人の研究者によって結成された。それから30年間、多数のボランティア調査員の協力を得ながら、屋久島にすむニホンザルの生態や自然環境の移り変わりを調査することで、ニホンザルの社会が長期にわたってどのように変動しているのか、世界的にも貴重なデータが蓄積されつつあるという。 ヤクザル調査隊の調査では、電気・ガス・水道のない屋久島の山の上で、数十人が1週間以上キャンプをしながら生活し、そこに生息しているサルの追跡を行う。今回は、こうしたフィールドワークを実施する意義について、ゴリラ研究の第一人者であり、かつてヤクザル調査隊の一員でもあった京都大学 山極寿一総長に聞いた。 【関連記事】大学というジャングルでフィールドワークをするため
そこそこ名の知れた某ブログからリンクを張られてしまい、これからこの過疎ブログにも有象無象が流れてくるのだろうか。 つい先日まで南米ペルーまで調査に行ってきたが、それに関してはまだ出し惜しむ。 オオズアリPheidole sp.の巣にいたヒゲブトアリヅカムシ一種Pseudacerus sp.。アリヅカムシの仲間としては極めて特殊な形態になった部類。何となくオオズアリのメジャーワーカー(大型働き蟻)の頭の形に似ていなくもない。マレーにて。 樹幹についたミノガ科らしい蛾の幼虫の巣。巣の材料が、一部他のものも混ざっているが、殆どがアリの死骸。しかもオオアリ属Camponotusとトゲアリ属Polyrhachisのものばかり。残念ながら既に中身は出てったあと。一カ所に同じものが4つあった。タイにて。 たぶんミジングモ属の一種Dipoena sp.?。同じ種類のシリアゲアリCrematogaster
年明け早々に訪れたベトナム南部のフークイ島。 そこで釣れた小魚についてふと疑問を持ったのがきっかけで、僕の中で魚の同定(種の識別)についての論争––名付けて「バンダ vs ホソスジナミダ論争」が勃発しました。 お詳しい方からアドバイスをいただいたり論文を読んだり、その過程で自分の「認知」がいかに危ういものかを思い知ったり、そして思いがけずも過去に石垣でよく釣っていた魚についての新発見もあり、ようやく論争が終結しました。 得るところの多い一連の経験だったので、ここに記しておきたいと思います。 *** ベトナム南部のフークイ島は、国境地帯の扱いとなるため外国人の入域には許可が必要となります。紆余曲折を経てようやく許可を得、2019年1月11日に島に上陸しました。 現地の方々と夕飯をご一緒させていただき、島の人気のカフェで食後のコーヒーを嗜んだ後、僕は単身夜の港に繰り出しました。 ダツの切り身を
がんや肝炎の治療薬に使われる有用なたんぱく質を含んだ卵を産むニワトリをゲノム編集技術によって作り出すことに、産業技術総合研究所などの研究グループが成功した。大腸菌などを使う手法はすでにあるが、今回の方法を使えばより安価に大量生産できるという。 産総研バイオメディカル研究部門の大石勲・研究グループ長らは、ニワトリのオスの胚(はい)から精子のもとになる細胞を分離培養した。これにゲノム編集技術を使い、がんや肝炎の治療薬に使われる「ヒトインターフェロンβ」を作る遺伝子を挿入し、別のオスの胚に戻して孵化(ふか)させた。 生まれたオスを野生型のメスと交配したところ、卵白に「ヒトインターフェロンβ」を含む卵を産むメスが生まれた。卵1個の含有量は30~60ミリグラムで、市販価格から計算すると、1個6千万円から3億円近い「金の卵」になるという。 大腸菌や培養細胞を使ったこ…
アニメ『はたらく細胞』が大人気ですね。 実はここ数年、『はたらく細胞』に限らず、子供たちが読んでも楽しめるような、科学を題材にしたマンガや本が豊作なのです。 この5年以内くらいに出版/連載開始されたものの中から、いくつかピックアップしてみました。基準は、 ・うちの子(現在小6)に評判がよく、 ・私が見てもおもしろいぞ、許せるぞ、と思ったもの です。 お子さんたちを科学沼に誘い込む一助となれば嬉しいです。*1。 マンガたち 『決してマネしないでください。』(蛇蔵) 決してマネしないでください。(1) (モーニング KC) 作者:蛇蔵講談社Amazon モーニング連載時から、うちの子がおそらく一番好きだったマンガ。 とある大学の研究室に、一癖も二癖もある研究者や非研究者がわらわら集まっては、目先の話題をネタに実験したり、恋をしたり、過去の科学者たちについて語り合ったりしています。 「工科医大」
研究予算の大幅削減を提案するなど科学界に厳しい米トランプ政権に対し、一線の研究者たちが声を上げ始めた。「科学に基づいた政治」を求め、今秋の中間選挙で議会を目指す科学者は、過去最大規模の150人に達している。 首都ワシントンのパブ。仕事帰りに立ち寄る人たちに軽食を勧めるランディ・ワドキンスさん(53)の姿があった。 ミシシッピ大教授でがん研究の専門家。今年11月にある中間選挙で、野党民主党候補としてミシシッピ州の選挙区から下院議員に立候補する。国政の中心地で資金集めの集会を開いた。 「ワシントンを変えなければならない」。出馬を決めたのは昨年3月。トランプ政権による予算案の概要が発表され、がん研究をはじめとする研究開発費の大幅減が提案された。「科学を無視した政策に不満がたまっていたが、これが最後の決め手だった」。科学に関連する法案が議会にかかるときには、地元選出の共和党現職に何度も申し入れたが
こんにちは。林岳彦です。好きな文房具はフリクション、最近のお気に入りは0.5mmのブルーブラックです。人生もフリクションのように過去の過ちをゴシゴシと消せたらいいのに、といつも思います。 さて。 わたくしは昨年度後半の半年間、弊所(国立環境研究所)内の企画部へと出向しておりました。そこでの諸々の業務については5月には後任の方に引き継ぎを完了したところです。この出向中に関わったものの中に「論文のオープンアクセス(OA)」の案件がありました。この案件に関する情報については単に弊所内の後任の方へ引き継ぐというよりも、日本の研究者/学術界の皆様へ広く引き継いだほうが良いかもしれないと思うところがあり、本記事を書くことにした次第です。 基本的に、現在の学術誌購読料と論文のOAを巡る状況は、いやこれほんとうに色々と舵取り難しいぞというところがあります。そのため、少なくとも職業的研究者の方々はこの状況に
誤りを見つけたページを広げる今田明生さん。右上の「ホホジロザメ」の写真が誤りだと気付いた=西東京市で2018年7月26日午後6時12分、荒木涼子撮影 出版社・ポプラ社「ありがたい」 重版時の写真差し替え約束 子ども向け生き物図鑑に掲載されたサメの写真の誤りが昨秋、当時5歳の男児によって発見された。指摘を受けた出版社は「ありがたい」と重版時の差し替えを約束。生き物が大好きで、いろんな図鑑を「ボロボロになるまで読み込んでいる」という男児は「間違いが訂正され、よかった」と喜んでいる。 誤りを見つけたのは西東京市の市立柳沢小1年、今田(こんた)明生(あきお)さん(6)。「ポプラディア大図鑑WONDAアドベンチャー(2) 最強の生物」(ポプラ社)にホホジロザメとして紹介された写真が、実はメジロザメだと気付き両親に伝えた。「半信半疑だった」という父一央さん(46)が昨年10月、ポプラ社にメールで問い合
食品中の残留農薬により健康を損なうおそれがないよう、次のような方法で、農薬の残留基準を設定しています。 食品中の農薬の残留基準値は、農薬を定められた使用方法で使用した際の残留濃度等に基づき設定しています。コーデックス委員会(※)が定める国際基準があるものについては、国際基準も参照します。 こうして設定した残留基準値については、農薬が残留する食品を長期間にわたり摂取した場合や、農薬が高濃度に残留する食品を短期間に大量に摂取した場合であっても、人の健康を損なうおそれがないことを確認しています。 具体的には、我が国における各食品の摂取量を勘案して、食品を通じた農薬の摂取量が、 ・毎日一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量 (ADI:許容一日摂取量) ・24時間又はそれより短時間の間に摂取しても健康への悪影響がないと推定される量(ARfD:急性参照用量)
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