ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンネットワークにおいて、不正なく「正しい送信元から正しい相手に正しい送金額」を送るためにECDSAという暗号技術が用いられています。 例えば、アリスがボブに1ETHを送りたいときは、イーサリアムネットワークにアリスがトランザクションを送信しますが、そのトランザクションが間違いなくアリスが生成したものであり、かつその事実を誰もが正しいと検証できる必要があるのです。 そこで、ここではECDSAを使ってブロックチェーンネットワークにおいてどのようにしてこの正しいトランザクション署名の生成および検証が行われているのか解説していきます。 ECDSAとは ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)とは、楕円曲線DSAとも呼ばれビットコインやイーサリアムの文脈では特にトランザクションの署名に使われます。