『プロペラを止めた、僕の声を聞くために。』というのは、千原兄弟と渡辺鐘という三人による2003年のライブです。2003年というと、松山から上京して二年とか三年とかで、東京では見たいと思えばなんでも見えるということにワクワクしていた頃でした。 そんな中でのお笑いが好きだった私は、千原兄弟の出るライブや、映画の舞台挨拶などにけっこう通っていたと思います。松山で単独ライブは見られなかったからこそ、貴重な経験と、今よりもすごく神聖な気持ちで行っていたのではないかと。 このライブを見終わったときの気持ちは強く覚えています。なにか、ドキュメンタリーを見たような感覚があって、ちゃんと人間というものを見て、そこから考えたであろうネタが詰まっていたし、すごいものを見たと思って、もうお笑いライブにはいかなくていいかもしれないという気持ちになったのでした。普通、いいライブを見たら、もっと行きたくなるものなのかも