毎日新聞のテレビ欄に印刷されているCMYKカラーチップ。左の縦列は100%、右は50%を示す。コンマ数ミリ単位ではあるが、それぞれの色版の印刷に多少のズレが生じているのが分かる。 CMYKカラーモデルはCMYから派生した、減法混合に基づく色の表現法である。理論上ではCMYのインクを全て均等に混合すれば黒色を表現できるはずであるが、実際に綺麗な黒色を表現するのは技術的に困難であり、せいぜい鈍い暗色にしかならない。このため、プリンターなどの印刷機で黒色をより美しく表現する目的としてCMYKカラーモデルが採用されている。また見た目の美しさ以外にも、黒を表現するのに必要なインク量が少なくなるためにCMYの場合と比べてランニングコストが下がる、乾燥が速く高速印刷に向く、Kインクのみを使ってモノクロ出力にも対応可能といった利点がある。プリンターのインクやトナーが1色でも空になると印刷できなくなるのは色