つまりこの映画は、過去のロックバンドの映画ながら、「若年層需要」と「リピート需要」という、映画(エンタメ)界的にとても魅力的な需要構造を獲得しているといえる。 では、『ボヘミアン・ラプソディ』は、どのようにして、この魅力的な需要構造を獲得したのか。 その問いに対して私は、「だってクイーンは『元祖Jポップ』だから」と答えたいと思う。 なぜ若者がもう一度見たくなる映画になりえたのか この映画の魅力として、まず、ルックスや身なり、演奏シーンでの動き方まで、メンバー本人に酷似させたキャスティングなど、映画全体を支配する抜群のリアリティがある。 一方でリアリティに反して、史実を単純化しながら、起伏を持たせたストーリーも大きな魅力だった。 しかし、クイーンをよく知らない20代の若者が、繰り返し何度も見たくなったことに関しては、さらに別の理由があったのではないか。 ここで私が指摘したいもう一つの魅力は、
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