さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で8月30日から3日間行われたアニメソングのイベント「アニメロサマーライブ」(アニサマ)。今年で15周年を迎え、市場規模が200億円まで成長したアニメ関連のライブの中でも最大規模を誇る。例年同様に大物歌手の登場や人気ユニットの再結集で話題をさらったほか、今年はアニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市、京アニ)の放火殺人事件の犠牲者を追悼するサウンドが会場に響きわたった。(尾崎豪一) アニソンの枠超え アニサマの朝は早い。初日の8月30日、午前9時のライブグッズ販売開始を前に、「早めに行かないと売り切れる」と午前7時半に会場に到着したが、すでに長蛇の列ができていた。「ものによっては30分で売り切れる」(物販担当者)というファンの熱にさっそく圧倒される。 先頭に並んでいた千葉市花見川区の男性会社員(32)は第1回から毎年訪れる古参のファンで