俳優・菅田将暉。彼を一言で評するとしたら、どんな言葉がふさわしいだろう? もし自分だったら「俳優の定義を拡張する存在」と答える。 近年、従来の“俳優”の枠にとどまらない活躍を見せる存在が増えてきた。 山田孝之は阿部進之介、映画制作会社and picturesの伊藤主税らと共に“俳優のためのプラットフォームサービス”「mirroRliar」を立ち上げ、斎藤工は俳優・監督業の傍ら、移動映画館プロジェクト「cinéma bird」、井浦新・渡辺真起子らと共に立ち上げたミニシアター支援プラットフォーム「mini theater park」などを運用。佐藤健や神木隆之介はYouTubeチャンネルを開設した。高杉真宙や水川あさみら、個人事務所を設立する者も後を絶たない。 そのため、俳優という存在自体に変化が訪れている時期ではあるのだが、菅田はその流れにあってもなお、極めて異質だ。 一番の特長は、活動初