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ブックマーク / postd.cc (328)

  • 超高速エンジンの内部:Quantum CSS(別名Stylo)- 前編 | POSTD

    Project Quantumのことをお聞きになったことがあるでしょう。これはFirefoxを高速化するために、Firefoxの中身を大幅に書き換えたものです。実験的なブラウザ、Servoから部分的に交換を実施し、エンジンの他の部分の著しい改善を図っています。 このプロジェクトは、飛行中のジェット機でのジェットエンジンの取り替えに例えられます。現場でコンポーネントごとに変更を実施するので、各コンポーネントの準備が整い次第、Firefoxで効果を確認することができます。 また、Servoから採用した最初の重要なコンポーネントは、Quantum CSSと呼ばれる新しいCSSエンジン(以前の別名はStylo)で、現在はNightly版でテストすることが可能です。(編注:Firefox 57からはデフォルトで有効化されています) about:config に行き、 layout.css.servo

    超高速エンジンの内部:Quantum CSS(別名Stylo)- 前編 | POSTD
  • サーバレスはより安く、より複雑だ | POSTD

    先週の (Emit) カンファレンスでは、卓越した講演の数々、興味の尽きないパネルディスカッションが行われ、サーバレスコミュニティの優秀な仲間たちに出会って貴重な意見交換をする機会がたくさんありました。 そこでは誰もが一様に、コストこそがサーバレス適用の推進の鍵だとみなしていました。オンデマンド実行と生来の弾力性は、稼働率を最適化しつつ、稼動時間と信頼性もさらに高い状態に保ちます。従量課金制はコストを直接的に定量化できるものに変えました。場合によっては 桁外れの 節約 になる可能性があります。パネルディスカッションで、Gartnerのアナリストの Anne Thomas は、企業クライアントは”コスト”が有利という理由からサーバレスに興味を持つ、と話しました。 しかし、クローズドなシステムにフリーランチはありません。メリットを得るには何かを犠牲にしなければならないのです。テクノロジーにおい

    サーバレスはより安く、より複雑だ | POSTD
  • Kotlinの隠れたコストについてのベンチマーク | POSTD

    @BladeCoder が書いた Kotlinの隠れたコストの調査 という一連のブログ記事は、ある Kotlin 構文にどのように隠れたコストがあるのかを説明しました。 実際の隠れたコストは、普通、不可視オブジェクトのインスタンス化やプリミティブ値のボクシング/アンボクシングに起因します。これらのコストは、Kotlinコンパイラがどのように上記の構文をJVMのバイトコードに変換するのかを理解していない開発者には特に見えづらいのです。 しかし、何らかの数字を示さずに隠れたコストの話をするだけでは、実際にどのくらいコストのことを心配すべきなのかという疑問が湧いてきます。コードベースのいたるところで、これらのコストを考慮すべきでしょうか?あるKotlin構文は単に全面的に禁止されるべきでしょうか?あるいは、最も範囲の狭い内部ループの中でだけ考慮されるべきでしょうか? さらに挑発的な言い方をすれば

    Kotlinの隠れたコストについてのベンチマーク | POSTD
  • 2017年JavaScriptのテスト概論 | POSTD

    稿は、JavaScriptのテストについて最も重要な根拠、用語、ツール、アプローチなどの知識を身に着けることを目的とした簡略版ガイドブックです。稿で検討する数々の側面に関する最新の秀逸な記事も紹介しつつ、私たちが経験的に得たことも多少付け加えたいと思います。 Facebookによるテスト用フレームワークであるJestのロゴをご覧ください。 見てお分かりのように、このフレームワークは「苦痛のない」JavaScriptのテストをスローガンに掲げています。しかし、 “次のように言う人” もいます。 苦痛のないテストなんてあり得ない。 実際、Facebookはこのスローガンを掲げるだけの素晴らしい理由があります。一般的にJSのデベロッパは Webサイトのテストにあまり満足していません 。JSのテストには制限があり、実装が難しく、低速である傾向があります。 一方、正しい戦略を立てて適切にツールを

    2017年JavaScriptのテスト概論 | POSTD
  • GraphQLはWeb APIの次のフロンティアか? | POSTD

    RESTの規約。URLはリソースであり、CRUDはHTTP動詞にマップされる。 RESTの規約に1つ問題があるとすれば、規約が十分でないということでしょう。上記で”通常”、”多くの場合”、”時に”という表現を使ったのは、これらのやり方は仕様で推奨されているものの守られるとは限らないためです。実世界では、大抵のAPIはRESTishがせいぜいです。例えばStripeでは、リソース更新に PUT ではなく PATCH を使うべきですが、歴史的理由でそうはなっておらず、おそらく現時点では変更に値しないでしょう。いずれにしても開発者はドキュメントを読む必要があり、その時、 POST メソッドのユビキタスな使い方があることに気づくのです。 RESTには他の問題もあります。必要なものだけでなく全てが返ってくるため、リソースのペイロードが非常に大きくなることがあるのです。そして多くの場合、クライアントが

    GraphQLはWeb APIの次のフロンティアか? | POSTD
  • Webデベロッパのためのセキュリティ・チェックリスト | POSTD

    安全で堅牢なWebアプリケーションをクラウドで開発するのは 非常に困難 です。それを簡単だと思っているような人は、例えばとんでもない頭脳をお持ちというなら別ですが、遠からず痛い目を見ることになるでしょう。 もし MVP(Minimal Viable Product:必要最低限の機能を備えた製品) のコンセプトを鵜呑みにして、有益かつ安全な製品を1ヶ月で作成できると考えているようなら、プロトタイプを立ち上げる前に一度考え直した方がいいと思います。以下に挙げたチェックリストをご覧いただければ、セキュリティに関するクリティカルな問題の多くをスキップしていることが分かるはずです。あるいは少なくとも、潜在的なユーザに対しては 誠実 であるように心がけ、製品が完全ではないこと、そしてセキュリティが不十分な製品を提供していることを伝えるようにしてください。 このチェックリストはシンプルなもので、決して完

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  • コーディングに対する考え方を変える6つのプログラミングパラダイム | POSTD

    私は時折、コーディングに対する考え方を変えさせられるような、従来と非常に異なるプログラミング言語に出会います。記事では、その中でも特に気に入っている発見をいくつかご紹介したいと思います。 これは、先賢による「関数型プログラミングは世界を変える!」的な投稿ではありません。記事で挙げるのは、もっと「知る人ぞ知る」的なリストです。多くの読者の方にとって、以下の言語やパラダイムは聞いたことのないものが大半だと思いますので、私が経験したように、これらの新しい概念を学ぶ楽しさを感じていただければ幸いです。 注:私は以下の言語の多くに関して最低限の経験しかありません。その発想に引き込まれたのであって、専門的知識は持ち合わせていないため、訂正すべき点や誤りがあればどうぞご指摘ください。また、記事で取り上げていない新しいパラダイムや概念に出会った方は、ぜひお知らせください。 最新情報:記事が r/p

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  • Webサイト開発にCSS in JavaScriptを使うのはやめよう | POSTD

    9つのおとぎ話 CSSは迷走しています。JavaScriptでドキュメントをスタイリングしているプロジェクトでは、多くの場合誤った理由からその方式を選択しています。稿では、よくある誤解(神話)を列挙し、そうした問題に対するCSSソリューションを紹介します。 稿は、特定のプロジェクトや人物への攻撃を意図するものではありません。ここでは、“CSS in JavaScript”(CSS in JS)を styled-components を使用することと定義します。これは、Reactのコンポーネントをスタイリングする最近のトレンドとなっています。 styled-components の作者である Max Stoiber と Glen Maddern 、また彼らに協力した人々は皆、卓越したアイデアと善意にあふれる優秀な人々です。 完全な透明性のために断っておくと、私は react-css-mo

    Webサイト開発にCSS in JavaScriptを使うのはやめよう | POSTD
  • MXNet API入門 パート1 | POSTD

    (注:2017/06/16、いただいたフィードバックを元に翻訳を修正いたしました。) MXNetチュートリアル このシリーズでは、 MXnet 深層学習ライブラリの概要をまとめていきます。主な機能やPython API(もっとも選択しやすいと思います)について説明します。それからMXNetチュートリアルやオンラインで提供されているノートブックを探究してみましょう。うまくいけば、なんとかコードの1行1行を理解出来るようになるでしょう。 MXNetの理論的根拠やアーキテクチャについて学びたい方は、ぜひ『 MXNet: A Flexible and Efficient Machine Learning Library for Heterogeneous Distributed Systems(MXNet: ヘテロジニアス分散システムのための柔軟で効率的な機械学習ライブラリ) 』という 論文 をお

    MXNet API入門 パート1 | POSTD
  • LLVM上で、LuaのCライブラリを使用して、コンパイラを使わずにソフトウェアを書く(前半) | POSTD

    LLVM上で、LuaからCライブラリを呼び出し、コンパイラを使わずにソフトウェアを書く 私は、ある プログラミング言語 の開発に取り組んできました。私はよく ビデオゲーム を作りますが、ゲーム開発に利用できる既存の言語には、それぞれ私のやり方に合わない欠点がありました。そこで、自分で新しい言語を作ることにしたのです。私はインタプリタを実装し、ちゃんと動きます。素晴らしい!しかし、あまりに遅いのです。自分がやりたいことを実現するには、私は決めたのです、インタプリタではなく、コンパイラを書くべきだと。ところがそのように決めるとたちまち、このプロジェクトは行き詰ってしまいました。なぜなら、当はコンパイラを書きたくなかったからです。作業量は多いし、今までやったことがないことも多く、どこから始めればいいかも当に分かりませんでした。しかも、私はパーサを書くのが当に嫌いなのです。 そして先週、次の

    LLVM上で、LuaのCライブラリを使用して、コンパイラを使わずにソフトウェアを書く(前半) | POSTD
  • マルコフモデル ~概要から原理まで~ (前編) | POSTD

    記事は、元記事を翻訳した記事の前編となります。 B/C/D節については後編をご参照ください。 “マルコフモデルとは何か” という議論は昔からありますが、もし皆さんがその答えを知りたいのであれば、正直なところ、ウィキペディアを見る(または以下のTLDRだけを読む????)ことをお勧めします。一方、マルコフモデルの概要やこのモデルが重要である理由、およびその実装方法に興味があり、サンプルを通じて理解を深めたいという方は、この記事を引き続きご覧ください(^ ^)。以下で、 具体例を挙げて説明します。 TLDR: 確率論 において、マルコフモデルは不規則に変化するシステムを モデル化 するための 確率モデル である。なお、未来の状態は現在の状態のみに左右され、過去に起きた事象には影響されないと仮定する(つまり、 マルコフ性 を仮定する)。 引用元: https://en.wikipedia.or

    マルコフモデル ~概要から原理まで~ (前編) | POSTD
  • 200行のコードへのブロックチェーンの実装 | プログラミング | POSTD

    ブロックチェーン の基的な概念は非常にシンプルです。分散型データベースで、順序付けられたレコードのリストが連続的に増加していきます。しかしシンプルとは言え、ブロックチェーンやそれを使うことで解決しようとしている問題について話をする際に、頭を悩まされることがよくあります。これは、 ビットコイン や イーサリアム といった、一般にもよく知られているブロックチェーンベースのプロジェクトでよく聞かれる話です。「ブロックチェーン」は、 取引 や スマートコントラクト 、または 暗号通貨 といったコンセプトと強い結びつきがあります。 そのため、来シンプルであるべきブロックチェーンの理解がより困難になってしまっています。抜け目のないソースコードであれば尚更です。 そこで、 NaiveChain という、200行のJavascripitに実装した、非常にシンプルなブロックチェーンを紹介したいと思います

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  • 私が書いた最速のハッシュテーブル – PART 4 | POSTD

    要素の削除についても測定してみましょう。ここでも、キーを整数にして3つのテストを、キーを文字列にして3つのテストを行いました。使ったのは4バイト値、32バイト値、1024バイト値です。4バイト値の図は前掲のとおりです。32バイト値の図はほとんど同じなので省略します。1024バイト値の図は以下のようになります。 注釈: 削除 整数キー、1024バイト構造体値 (縦軸)ナノ秒/要素 (横軸)要素の数 大きく違う点は、densehashmapがかなり遅くなったことです。これは、大きな値タイプでテストした他の図の時と同じ問題です。他のテーブルは、単純に要素が削除されたと見なし、デストラクタ(私の構造体ではno-op)を呼び出します。一方、densehashmapは”空の”キーと値のペアでその値を上書きしますが、1024バイトのデータを持っている場合にはそれが大きな操作となるのです。 他に上の図から

    私が書いた最速のハッシュテーブル – PART 4 | POSTD
  • ディープラーニングのための線形代数入門:一般的演算の初学者向けガイド | POSTD

    Jeremy Howardによる ディープラーニングの素晴らしいコース を受講している間、自分の前提知識がさびついてきているせいで、誤差逆伝播法のような概念が理解しにくくなっていることを認識しました。そこで、理解度を上げるべく、そうした概念に関するいくつかのWikiページをまとめてみることにしました。記事では、ディープラーニングでよく使われる線形代数演算のいくつかについて、ごく基的な事項をざっとご紹介します。 線形代数とは? ディープラーニングの文脈での線形代数とは、数の集合を同時に操作するための便利な手法を提供してくれる、数学的ツールボックスです。これらの数値を保持するためのベクトルや行列(スプレッドシート)のような構造体と、それらを加算、減算、乗算、および除算するための新しい規則を提供します。 線形代数が便利な理由 線形代数は、複雑な問題を単純で直感的に理解できる、計算効率の良い問

    ディープラーニングのための線形代数入門:一般的演算の初学者向けガイド | POSTD
  • 興味深いデータ構造:BK木 | POSTD

    BK木とは、 距離空間 内のデータをインデックス化する目的に特化した、木構造を指します。距離空間は基的に、要素の組 $ (a,b) $ 全てについて距離関数 $ d(a,b) $ を持つオブジェクトの集合です。この距離関数は正しく動作することを保証するために、一連の公理を満たしていなければなりません。これが必要になる理由は、後述の「検索」のセクションできちんと説明します。 BK木のデータ構造は、一連のキーを検索し、与えられた検索キーの値に最も近いキーを見つける問題の解決策として、 1973年にBurkhardとKellerが提案したもの です。この問題を解決する素朴な方法は、要素の組に含まれる各要素と検索キーの値を単純に比較することです。一定の時間内に比較が完了した場合、この検索の解は $ O(n) $ となります。一方、BK木を採用すると、この時実行する比較の回数を減らせる可能性が高く

    興味深いデータ構造:BK木 | POSTD
  • 機械学習のための仮説検定 | POSTD

    統計学者は、さまざまな機械学習のモデルに関して、複雑な推論を行うべく多くの時間を費やしてきましたが、実は、これを完全に一般化できる非常に簡単で単純な方法があります。テストセットにある2つのモデルのパフォーマンスを、対応のあるt検定を使って比較するのです。 以下に詳細を記載します。 ある真の分散 $ (X,Y) $ から独立同分布で導かれた $n$ 対の $ (x,y) $ があるとしましょう。 “機械学習” は、 $ (x,y) $ の例が与えられた時、 $ x $ を使って $ y $ を推定しようとする問題です。 最終的に、 $ y $ の妥当な推定と思われる関数 $ f(x) $ を生成します。 典型的には損失関数 $ L(y,f(x)) $ を有していますが、この損失関数とは、推定がどれほど良好かを表すものです。 推定量は、期待損失 $ L(f)=E[L(Y,f(X))] $ によ

    機械学習のための仮説検定 | POSTD
  • JOSE(JavaScriptオブジェクトへの署名と暗号化)は、絶対に避けるべき悪い標準規格である | POSTD

    注: 稿は元はJSON Web Tokens(JWT)について書いたものですが、JWTはJavascript Object Signing and Encryption(JOSE)のサブセットであるため、以下の批評はどちらかというとJOSE全体に焦点を当てています。 もし既にJavascript Object Signing and Encryption(JOSE)を実装することを決めているなら、それがJSON Web Tokens、JSON Web Encryption(JWE)、JSON Web Signatures(JWS)のいずれであっても、その決断に疑問を持つべきです。間違いを犯そうとしている可能性があります。 この投稿に書いたことはすべて、RFC 7519、RFC 7515、そしてRFC 7516に則っています。将来、新規のRFCでは以下に挙げるような欠陥はなくなっている可能

    JOSE(JavaScriptオブジェクトへの署名と暗号化)は、絶対に避けるべき悪い標準規格である | POSTD
  • 私が書いた最速のハッシュテーブル – PART 2 | POSTD

    素数か2のべき乗か ハッシュテーブルのアイテムをルックアップする際に高負荷なステップが3つあります。 キーをハッシングする キーをスロットにマッピングする 該当スロットのメモリをフェッチする ステップ1は、キーが整数であれば、低負荷になります。単にintをsize_tにキャストするだけです。しかし、文字列のようなタイプのキーの場合は高負荷となります。 ステップ2はよくある整数モジュロ演算です。 ステップ3はポインタの間接参照です。std::unordered_mapの場合は複数のポインタ間接参照となります。 処理の遅いハッシュ関数でなければ、直観的にステップ3が最も高負荷になると考えると思います。しかし、全てのルックアップでキャッシュミスが生じなければ、整数モジュロが最も高負荷な処理となります。現代のハードウェアにおいても整数モジュロは非常に遅いのです。 Intelマニュアル では、整数モ

    私が書いた最速のハッシュテーブル – PART 2 | POSTD
  • 残りの私たちにとって、Rが最高のプログラミング言語である理由 | POSTD

    訳注:2017/5/23、いただいた翻訳フィードバックをもとに記事を修正いたしました。 私はRを使用して6年以上になります。Rとの最初の出会いは、財政学におけるモンテカルロシミュレーションの博士課程の時で、紹介してくれたのはWolfgang Hörmannでした。プログラミング言語に関しては、それ以前にもいくつか使ったことがあり、最後のものはC++(これも私は大好きです)でしたが、それらのどれもRほど 便利 ではありません。 残りの私たちにとってRが最高の言語である理由をリストアップする前に、まず “残りの私たち” の定義を明確にしておきましょう。残りの私たちとは、ExcelユーザやSPSSユーザ、そしてコンピュータサイエンス(CS)界の外にいる人々(*)、つまり簡潔さを目指して努力しながら、同時にパワーと柔軟性を追求する “プログラムの利用者” のことです。Rは、そんな 私たち にとって

    残りの私たちにとって、Rが最高のプログラミング言語である理由 | POSTD
  • 組み込みシステム上でのC++ | POSTD

    去年の10月、私が所属している 会社 の部署で、組み込みファームウェアの開発をC言語からC++に切り替えました。C++のクラス、リソースの自動クリーンアップ、パラメータ多相、そして強化された型安全性などは、汎用OSをデスクトップ機で稼働している時と同様、リアルタイムOS(RTOS)やベアメタル上でも便利です。C++を使えば、安全で表現豊かなファームウェアを書くことができます。 しかしC++のこの自動的な魔法は諸刃の剣とも言えます。いくつかの機能は、組み込み環境 ^(1) には搭載したくないシステムのファシリティに依存するからです。ツールチェーン周りをどうするかも厄介です。 memcpy やアトミック操作、ハードウェア固有の浮動小数点関数などの重要なファシリティが提供されるので、 libgcc と libstdc++ を完全に破棄するのではなく、特定の部分を避けて使わなくてはなりません。 こ

    組み込みシステム上でのC++ | POSTD