サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
タグをすべて表示
日本の生活保護制度の問題点としてあげられる補足率の低さの理由は水際作戦もあるけれど、それ以上に「保護を受けることは恥ずかしいこと」という意識が根強くあるからだろう。政府はその空気を読んで生活保護バッシングを誘導し、「権利を主張しない国民」を作ろうとしているのかも知れない。
福祉職員が保護の相談に来た人に対し「ホームレスになってから来い」といったり、女性に対して「身体を売ればいい」といったりするのは、相手を怒らせて、再び窓口に来たくなくなるようにするためだ。加古川の犯人も7度窓口を訪れたという。プライドを傷つけられるような発言もあったかもしれない。
「生活保護は本当の弱者に」っていう人がいるけど、そういう人が、例えば生活保護支給日にもらった金を握りしめて酒を呑んでしまう人なんかを「本当の弱者」から排除するが、ぼくにはさっぱりわからない。彼は、昼間から酒を呑んでしまうような人間だからこそ、公的扶助の対象となっているのですよ。
同じ調査を見てみると、「近所に親しくつきあう人がいる」と答えた割合は、一般低所得世帯では74.0%であるのに対して、生活保護世帯ではは54.3%であり、受給者が社会関係から疎外されている。この社会関係からの疎外に、ぼくは生活保護受給者がなかなか自立できない理由の一端があると思う。
ランキング
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く