日本銀行による本格的な金融政策正常化と米金融当局の緩和サイクルが同時に進行した場合、円・ドル相場は1ドル=85円まで急伸する可能性がある。ドイツ銀行が6日に顧客向けリポートでこうした見方を示した。85円に達した場合、円相場は6日の1ドル=136円前後から約60%上昇することになる。 ドイツ銀のアナリストは均衡為替レートの適正水準を1ドル=100円前後と算出、現在はこれを約30%下回っているとみている。同行アナリストらは円のバリュエーションには他の要因も関係しているとしながらも、日銀がマイナス金利政策やイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)などの異次元緩和を解除する完全な政策正常化を実行すれば、そうした水準に回帰し得ると分析する。 1ドル=85円までの円高進行には米金融当局の緩和政策への転換も条件となる。ただ、米当局は政策金利の高止まりが長く続く可能性を示唆しており、市場も現在、
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