「モノ」と「モノ」をインターネットで結ぶというIoT (Internet of Things) について、何十枚ものパワーポイントを使って概念的な説明をしても、全く空虚な響きにしか聞こえない。IoTについて語るなら、やはり「モノ」を中心に議論しないとだめだ。「モノ」を作る、運ぶ、動かす、売る、修理するという現実のプロセスの中で、IoTを考えて行く必要があるだろう。そう、IoTはインターネット世界を仮想世界から現実世界にまで拡大して行くことを言うのかも知れない。 2年前、シリコンバレーの中心地サンノゼで、アマチュアのための試作環境を提供するTechShopを見学させて頂き、アメリカに住む人々のモノ作りへの強い嗜好性、いわゆる「Do it yourself」の世界を見せて頂いた。今回は、モノ作りのプロフェッショナルが活動する拠点 APROE (Advanced Prototype Engine