ドビュッシー：子供の領分（２）グラドゥス・アド・パルナッスム博士 | たんぶーらんの戯言「子供の領分」の第１曲目「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」。 変わった題名は、クレメンティの練習曲集のタイトルからとったもので、退屈な練習曲を繰り返して弾く子供たちの姿をユーモラスに表現したものであると、たいてい解説書に書かれていますね。途中で練習に飽きて、遅く弾いてみたり、後半は、終わりたい一心でテンポが速くなり、一気に終わります。 １９０５年に、銀行家夫人だったエマと不倫の末に結婚したこともあり、ドビュッシーさん、各方面で大いに叩かれたそうであります。それ故、かの「海」でも、なかなか評価されなかったそうで、彼にとって人生の一大ピンチだったのであります。 解説書などでは、具体的に言及していないのですが、グラドゥス・アド・パルナッスム博士は、ただクレメンティの練習曲集のタイトルからとっただけではなく、具体的に揶揄する人物がいたのではと、勝手に推測する次第。 ところで、後年に、エリック・
