みなさんは言いたいことがあるのにうまく伝えられなかったり、相手が納得してくれなかったりして悩んでしまった経験はありませんか? これはとてもストレスフルですよね。こうした問題を回避するための“より良い伝え方”の1つにアサーションと呼ばれるコミュニケーションスキルがあります。 もう少し詳しく説明すると、「相手を不快にさせず、相手に自分の言いたいことを伝え、なおかつ相手が納得しやすい伝え方」です。アサーションはさまざまなところで紹介されているので、みなさんも言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。今回はそのアサーションの技法の中の1つであるDESC法を紹介します。 アサーションとは アサーションは1950年代の米国で、自己主張が苦手な人たちへの心理療法から生まれたコミュニケーションスキルです。自己主張することが非常に重要な意味を持つ米国で、それが苦手というのは日々の暮らしを困難にしてしまいます。
何をもって「現象論」と言うかを理解することは「物理学とは何か」を理解する上で本質的です。 物理学を他のあらゆる学問から区別しているのは、この学問だけにある独特な世界観によります。それは、 「この宇宙のなかで起こっている現象は、全て一つの『基本法則』あるいは『基本原理」と言うもので統一的に理解できる」 という、言わば神懸かりにも近い世界観です。物理教と言っても良いくらいです。 したがって物理学では,単に目の前に起こっている現象を合理的に説明できただけでは満足できません。その現象が基本法則とどうつながっているかまで理解できなくてはなりません。そしてこの認識の違いが、物理学者を工学者とは違った存在にしているのです。例えば近代の先端科学であるナノ・テクノロジーが対象にする現象は、工学部の電子工学でも、物理学の物性論でも同じように研究しています。しかし工学者の目的はそれで世の役に立つものを作ろうとい
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