Steve Jobs氏が2007年に初代「iPhone」を発表したとき、その革命的な全面タッチスクリーンのデザインによって、「Moto Q」や「Palm Treo」「Nokia E62」「BlackBerry Pearl」などの当時市場で有力だったキーボード搭載携帯電話は、完全に打ちのめされた。 その当時は、NokiaとBlackBerryがスマートフォン分野の旗手で、Appleは大胆不敵な新参者だった。現在は、iPhoneが好調な売り上げと拡大する世界市場シェアで10周年を祝う一方、モバイル分野のかつての王者たちは、自社の重要性や存在感が薄れていた何年ものときを経て、今、自らのブランド名を存続させるべく、めったにないわずかなチャンスに立ち向かおうとしている。BlackBerryは「Mercury」という名前になるとうわさされるスマートフォン(同社の最大の特徴である物理キーボードを搭載する