「民主党は、白人男性の支持を共和党から取り戻した」。選挙と世論調査に詳しいハーバード大のステベン・アンソラバヘル教授(政治学)は今回の大統領選で指摘した。 CNNテレビや3大ネットワーク、ニューヨーク・タイムズ紙などが使用する出口調査によると、バイデン氏が奪い取ったのは、トランプ氏が再選のため徹底して支持固めを続けてきたはずの白人、中でも白人男性の票だった。 白人票は全体の7割近い。前回大統領選で民主党のヒラリー・クリントン氏はトランプ氏に白人男性票で31ポイントも大差をつけられたが、バイデン氏はこれを8ポイント縮小。大卒の白人男性では11ポイント、前回トランプ氏勝利の原動力となった白人労働者にあたる非大卒の白人男性でも6ポイントを取り戻した。