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良作に関するcamellowのブックマーク (8)

  • エビフライ

    この前まで嫁と口を聞かない仲になっていた。浮気不倫ではなかったが、原因はいろいろあった。喧嘩も多かった。 嫁は夕を作ってくれなくなった。それから、嫁は嫁の夕を作り、俺は俺の夕を作っていた。そしてべる時間も全然違う。寝る時間も違う。一緒に住んでいながら別居している状態だった。 最初はとても腹が立ったが、時間が経てば人間は順応していくのか、自分で自分の分だけ料理を作ることに何の疑問も持ってなかった。調理棚も、明確に俺のスペースと嫁のスペースが分かれ、お互いのスペースに侵した調味料や器具はお互い何も言うこと無く捨てていた。 俺は俺で料理趣味になりつつあった。だが昔、結婚してすぐは料理なんか作らなかった、というか作れなかった。少なくとも嫁みたいにレパートリーに富んで、手早く美味しい料理をつくることは夢のまた夢だった。だが自分のために料理をするとなって自分の料理の腕に辟易し、レシピ

    エビフライ
  • 「行きつけのバー」のススメ

    「行きつけのバー」 男なら誰しもが憧れるだろうが、そう簡単には手に入らないソレ。 僕が手に入れたきっかけは、なかなかに面白いものだった。 大学卒業後、某メーカーの営業職に就職した僕だが、 とある日の外回りで危機的な状況に陥っていた。 「ヤバイ……。う○こしたい……下痢っぽい……」 夕方を過ぎ、最後の訪問先に向かう寂れた商店街で、 僕は冷や汗をかきながらトイレを探していた。 しかし周囲はシャッターの閉じた店ばかり。 トイレを貸してくれそうな店はない。 (こうなったら路地裏でぶっ放すしかないか……) そう思った時に目の前で店のシャッターを開ける、 年の頃60位だろうか、自分の父親と同じくらいの男性がいた。 僕はなりふり構わず、その男性に 「すみません。お腹を下してしまって、トイレを貸してはいただけないでしょうか」 と、持ちうる限り最大限の丁寧さでお願いした。すると男性は、 「いいけど、なんか飲

    「行きつけのバー」のススメ
  • 本当に嘘のような本当の話

    偶然と言えばそれだけの話かもしれないけれど、まさか自分の人生の中で、 こんな不思議なことを経験するとは思いもしなかった。 ブログはやってないし、SNSに書くのもプライバシーが気になるから、 普段は見るだけだった増田に書かせてほしい。 備忘録と言うか、まぁ書かなきゃ落ち着かないってことで、 長文になるだろうけど、吐き出したい。 俺は友人が少ない。 いや、正確に言うと、当に友人と思えるヤツが少ない。というかいない。 友人以上という意味で、一人だけ親友がいる。幼い頃からの腐れ縁で、 お互い三十歳になったが、もう二十五年以上の付き合いだ。 そいつが五年付き合った二つ下の彼女と別れたのは去年の頭のことだ。 仕事海外駐在が決まった彼女から一方的に別れを告げられ、 冬が終わって暖かくなり、親友の気持ちが落ち着くまでは、 毎週末のように散々酒に付き合わされた。 俺は都内で勤めていて、特に用事のない金曜

    本当に嘘のような本当の話
    camellow
    camellow 2016/01/21
    台詞回しがどうにも安っぽい小説臭い。それはさておき読ませる話しだと思う。今の所今年ナンバーワンの増田だよ。
  • 五人衆謀反次第

    「我ら五人衆、この通りお館様にご忠誠をお誓い申し奉りまする」 武勇で名高い五人衆は、揃って喜多川右府に対し、地面に這いつくばるように平伏した。 しかし、その言葉に反して、五人衆の筆頭である中居弾正は、怒りと絶望に覆われていた。 (彼奴の裏切りさえ無ければ・・・) 中居は、まるでその怒りを抑えこむように、いつしか自分の手をつねっていた。 事の発端は、半年ほど前のことである。 彼ら五人衆を見出し、股肱の臣として、ここまで育て上げた飯島摂津守が、突如、その主君、喜多川右府に反旗を翻したのだ。 原因は、主君による飯島摂津守への嫌がらせである。家中の諸将たちが見守る中、何を思ったか喜多川右府は、刀に刺したを飯島摂津守に突き出すと、「え!」と屈辱的な命令を発したのだった。 もし、これを断れば謀反者として一族郎党滅せられる・・・飯島摂津守は、武功を立てお家を支えてきたという自らのプライドをぐっと飲み

    五人衆謀反次第
    camellow
    camellow 2016/01/20
    時代を反映した良増田
  • せめぎ合う感情

    私はスタンド使いだけど今年43歳になる。主婦をしていて、何と3児の母だ。一番上が今年大学受験。 持ってるのは「熱を移動させる」能力だ。世の中いろんな熱がある。炎のような直接的なものでも良いし、家電の熱とかでも移せる。 人間の熱も移せる、もちろんやったことないけど、熱を移し続けて人を殺せると思う。 私はこの能力を普段家族のことにしか使わない。 料理とか熱を移すことで時短になるし、地味に掃除や洗濯でも使える能力だ。 子どもが熱を出した時も使った。風邪が治るわけじゃあないからあんまり意味がないのだけど、苦しい姿を見ていたたまれなくなり能力を使ってしまった。少しでも楽になったんだろうか。うーむ発熱するからこそ風邪が治るのか? わからんね。 それと夫とのセックスの際にも意外とメリットが…多分ある。夫は非能力者だから気付いてないだろうけど。色々使える! 試してみたい? あ私40のばばあだったわ! すま

    せめぎ合う感情
    camellow
    camellow 2016/01/16
    みんな「どうせおっさんだろ?」「こいつは本当にスタンド使いなのかも…」とか考えてるけどどちらも正解。つまりこの増田は荒木飛呂彦だ。
  • 日高屋で思う

    昨日、日高屋で飯ってたら、ご高齢のお客さんが、それはそれはいい声で、店員を呼んで、「冷奴がこんなあったかい器に盛られれるのはけしからん、そもそも冷奴というのは・・・・」と叱責されていた。 「1喰って、ちょっとビール飲んだとしても1500円みたいな店になに期待してんだよ」と思ったものの、よくよく考えれば、そんな価格帯のお店の客層になに期待してんだ俺はと思い、こりゃ笑えるぜ、おまけに自分は何かモノを分かった上等な人間のつもりでいやがる。ますます滑稽な男じゃないか俺もと思った横で、件の老紳士は「いいお店だと思ってるから言ってんだよ?ね、悪いお店なら言わないで来なくなるだけだからさ」と説教のアフターフォローされていた。

    日高屋で思う
    camellow
    camellow 2016/01/15
    ロックだな
  • 初恋の人で童貞切ってきたが死にたい

    camellow
    camellow 2016/01/15
    全体としては美しい話だけど、いくら初恋と言えども話したことも無い先輩がAVに出てたぐらいでアタフタする冒頭はやや納得がいかない。童貞の30歳オーバーとはこういう感じなのか?
  • チャーハンを食べる夢を見て泣いた話

    嫁が他界した あまりに突然だった この寒さの中、脱衣所で倒れてそのまま帰らぬ人となった こんなにも人の命とはあっさりと消えてしまうものなのだ さようならだってろくに言えなかったのに なんでもないことでも大げさに笑うはずの嫁は、もう僕のどんな言葉にも表情を変えなかった 葬儀から納骨まで、いつの間にか湧いて出てきた親戚と葬儀屋とで勝手に進んでいった 世の中とはうまく出来ているもので、こうして立ち止まれないようになっているらしい 自分は言われるがままに決められた役目だけを全うした 夢を見てるみたいで全く現実味がなかった 試しに何度も頬をつねってみたが痛みの感じ方すら忘れてしまったようだ 一通りのことが終わると、緊張が解けたのか急にお腹が空いてきた ぼくは白米が好きだ といってもそんなにこだわりが強いわけでもない 炊き方にこだわりがあるわけでもないし、ブランドにこだわりがあるわけでもない おかずと

    チャーハンを食べる夢を見て泣いた話
    camellow
    camellow 2016/01/13
    周囲の人がいつ死んでも、もしくは自分がいつ死んでも悔いの残らないように生きたいとは思う。でもそれをリアルにイメージするのはなかなか難しい。たまにこういう増田を読むのは良い事だと思う
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