漫画の絵は線だけで描く。量を描かない制約のある描写方法なので、描けない(描き辛い。割いたリソースに対して見返りが少ない)モノも結構とある。その一つがシャツだ。 漫画のキャラはシャツを単品で着ることは殆ど無い。大抵はカットソーを着る。理由は「絵を作り辛い」から。 線で描く絵は「縦の要素」と「横の要素」のバランスで作る。シャツは縦の要素ばかりが多く、横の要素は殆ど無いのでバランスというのがつけにくい。また疎密のバランスも極端なので、つい敬遠されがちになる。 だから単品でシャツ着る場合はポケット等のディティールを誇張したり、ボタンを描かなかったり数を減らしたり、(描き易いように)柄を付け足すなど、「横の要素を増やす(縦の要素を減らす)」「疎密の偏りを無くす」という画面操作をする事で違和感というのを薄める。但しどうしてもデコラティブになりがちで「ブリーチのようなオサレ感」が、やはり現れてくる。 ソ