ここ数年、あちこちの駅を訪れては原稿を書くという日々を過ごしている。駅はもう星の数ほどにあるので尽きることはたぶんない。それに、同じ駅であっても何度か訪れるたびにいくらかは違った顔を見せてくれるものだから、結局のところ意外に飽きないのである。 で、今回やってきた野洲駅は3度目の訪問である。1度目は文春オンラインで網干駅から野洲駅までの新快速の旅をするというものだった。どれくらいの時間がかかったのかは忘れてしまったが、姫路も明石も三ノ宮も大阪も京都も草津も通り過ぎる、とほうもなく壮大な旅であった。