社会福祉法人「あすなろ福祉会」(檜山管内江差町)が運営する施設で、知的障害があるカップルらが結婚や同棲を希望する場合、20年以上前から不妊処置が条件化されていた問題で、施設に暮らしていた夫婦は、北海道新聞の取材に「不妊処置を受けた人を5、6人知っている」と内情を明かした。 【動画】函館市電が脱線、けが人なし 函館駅前電停の手前170メートル 夫婦は1990年代に結婚。旧優生保護法(1948~96年)下だったため、共に不妊手術を受けたが同法が切れた後も5、6人が不妊処置を受けていたという。 夫婦によると、不妊処置に関する会話は「ご法度で、施設内で当事者から『悔しい』という声は出ない」という。夫婦は「(不妊処置を受けた入居者は)泣き寝入りしている」と話す。
北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、知的障害があるカップルらが結婚や同居を希望する場合、男性はパイプカット手術、女性は避妊リングを装着する不妊処置を20年以上前から条件化し、8組16人が応じていたことが18日、分かった。「同意を得た」としているが、障害者が拒否した場合は就労支援を打ち切り、退所を求めていた。子どもを産み、育てるかどうかを自分で決める権利(リプロダクティブ権)の侵害に当たる恐れがある。 樋口理事長は共同通信の取材に「(子どもが)養育不全になった時に誰が責任を取るのか。生まれてくる命の保証はしかねる」と主張した。厚生労働省は「障害の有無を問わず人としての尊厳は守られるべきで、事実なら不適切だ」としている。
【江差】檜山管内江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営する施設に暮らしていた夫婦は北海道新聞の取材に「不妊処置を受けた人を5、6人知っている」と内情を明かした。
Published 2022/12/18 17:09 (JST) Updated 2022/12/19 14:44 (JST) 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、知的障害があるカップルらが結婚や同棲を希望する場合、男性はパイプカット手術、女性は避妊リングを装着する不妊処置を20年以上前から条件化し、8組16人が応じていたことが18日、分かった。「同意を得た」としているが、障害者が拒否した場合は就労支援を打ち切り、退所を求めていた。 樋口理事長は「養育不全になった時に誰が責任を取るのか。生まれてくる命の保証はしかねる」と主張した。厚生労働省は「障害の有無を問わず人としての尊厳は守られるべきで、事実なら不適切だ」としている。
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