「虚構体系」の効果 - NATROMのブログ

twitterにて、「針灸やホメオパシーは、先生の話や、そのよくできた虚構体系によって、治癒する可能性」があるのではないか*1という議論があった。yonemitsu（米光一成）さんの主張は、ホメオパシーそのものに効能がないことには同意しつつ、「おまじない」として効果があるのではないか、「おまじない」の効果を検出できない二重盲検法で「効かない」と判断するのはフェアではないのでは？、というものである。■Togetter - 「西洋医学VS虚構体系（←大雑把です）論議」でも議論は読めるが、yonemitsuさんのブログがまとまっているので引用する。 ■こどものもうそうblog | 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。 単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くために

[Midas]

↓呪術と…←何寝ぼけた事いってんだよwなぜ人が「あるもの」に意味を与えるのか考えてみ。名付け行為、言語、文化は呪術が起源。呪術ぬきの純粋科学(医学)言語など妄想。代替医療殲滅は民族浄化id:tikani_nemuru_M

[takehiko-i-hayashi]

なるほど。こういう論旨なのか。御意。

[Nihonjin]

これはかなり興味のあるテーマだ。

[fujiko-m]

問題の根っこの方に軽症患者を受け入れる余裕の無い通常医療と軽症患者歓迎の代替医療という構図が

[kamezo]

主に「こどものもうそう」記事に関する解説

[d-ff]

「M.D.はマジック･ディスペンサーの略」は中高の時に収集してた「いつか使ってやろう～当意即妙、気が利くセリフ」の一つ。どっちの文脈にも使えるけど使わないでね（使えないかこんなのｗ）。

[alpinix]

「民間療法チームの多くは、実際に効能があると主張しているのだ。二重盲検法で効く効かないを判定されても文句は言えない。」これに尽きると思う。

[You-me]

NATROM先生の容認発言とかを見てると「医療現場におまじないがあると地味に便利なのかな」とか少し考える／ただ保険適用はどのみちないんだろうけど

[tatsunop]

最終的にはNATROMさんがずっと主張している「安全で、安価で、現代医学を否定しないのであれば」に戻ってくる気もする。ホメは後ろ2点でアウトなんだけど。

[mujisoshina]

治療行為自体にはブラセボ以上の効果が見られなくても、患者に「治るかどうか分かりません」と言い続けるか、「絶対に治ります」と言い続けるかで自己治癒力に差が出る可能性はある。そこまで含めての代替医療か。

[inukorori]

イーガンもだいたい医療についてなんか書いてたよねーと思って引用しそびれてるんだけどなんだったかな。

[cometori]

これはニヤっとした。／tikani_nemuru_M氏、近代・現代医学もまた病に意味を与えている、と私には見えるが・・・／医学側が十全に与えているという言い方はフェアではないかな。人の側がその意味に過剰に適応したような

[sor_a]

患者への情報開示はどうするのだろう？「おまじない」にしかならないと言ったら効果はどうなる？／あと，せめて子供は対象外に．親のせいで信じてもいないホメオパシーを受ける子供がいたらあまりに不憫だ．

[Southend]

本当の新聞ではなく虚構新聞でも、「読む楽しみ」は得られるし、もしかしたらある種のリテラシだって涵養できるかもしれない、みたいな話か。違うか。／疾患の深刻度合いで分けて考えるべきなのかなぁ、とは思う。

[yoshihiroueda]

提案されているようなテストをして合格したら健康保険適用対象にする、ということにしたらホメオパシー側は受入れるようになるのだろうか。それは自ら「おまじない」と認めることではあるのだけれど。

[tikani_nemuru_M]

代替医療というのは各々の病気に「意味」を与えてくれる。で、この「意味」が効く場合もあるわけですよ。呪術というのは個々の事象を宇宙論的に意味付けるわけです。

[yoshi1207]

なんか面白い。機械的な効果と無効果との間に、心理的な要素を介した何らかの良い効果ってのが横たわってそうな気がする。鍼は意識を集めたり散じたりして筋肉を操ってんでは？とか思ってて、受けてみたかったり

[rna]

「何もせずに2時間様子をみるのは不安だが、レメディの効果を評価する2時間はそうではないかもしれない」精神的効果だけど血圧とかにも影響あるから結構馬鹿にできないんだよねこういうの。

[ma2]

さらにNATROMさんの意見。

[machida77]

プラセボ効果の研究に参考になるものがあるかも。ホメオパシーの危険性はさておき、こういった内容の検証が進むと面白いかもしれない。

[nobodyplace]

"自分たちの行う治療が「おまじない」ではなく、実際に効能があると信じている人は、なかなか「おまじない」と割り切った上での効果を測定しようとしない" さすがの視点

[kurusupa]

「何もせずに2時間様子をみるのは不安だが、レメディの効果を評価する2時間はそうではないかもしれない」　ここは重要そうだと感じる。

[kits]

「民間療法チームの多くは、実際に効能があると主張しているのだ。二重盲検法で効く効かないを判定されても文句は言えない」なるほど。

[Nean]

臨床の場というとこいらへん、素人にはようわかりまへん。

[p260-2001fp]

参考：治験ナビ RCT http://www.chikennavi.net/word/rct.htm / 『自分たちの行う治療が「おまじない」ではなく、実際に効能があると信じている人は、なかなか「おまじない」と割り切った上での効果を測定しようとしない。』

[junkcollector]

『民間療法チームの多くは、実際に効能があると主張している』まあしかし、そこで虚構体系のエライ人が「効能は無い」とか断言しちゃうと、せっかく効いてる虚構体系そのものが崩壊しかねないジレンマが

[k-takahashi]

『「おまじない」の効果を除外した方法論だけで民間療法の効果を判定するのは公正なのか、と疑念を呈しているだけである。その疑念は正当であると私は考える』　「おまじない」の効果をどう見るかという話。

[neko73]

お灸とか穏健な治療法ならいいんだけどなぁ。

[VodkaDrive]

虚構体系による効果を「医療」と認めるには抵抗が。RCTで効果の確認されたものを、医療ではなく別の枠組みで、なら有効とも思うが、それでも標準医療と大きく衝突する、ホメオパシーのような「虚構」は危険だと思う。

[doramao]

研究結果があれば色々解釈できて面白そう。パワフル・プラセボという本もオススメしておく。（誰にともなく）