『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』(原題:The Shallows)は、『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』(原題:Does IT Matter?)で一躍有名になったニコラス・G・カーの最新作だ。インターネットへの継続的な没入が、脳の大規模な変化をおよぼし、書物を読む時のような「深い読み」や、他人への共感に必要な機能が損なわれることを論じている。こうくると、たちまち「そんなバカな!」という非難の声が巻き上がりそうだ。カーもそのことは承知しており、この本には、ぎっしりと証拠を詰めこんでいる。 感想はといえば、わくわくするような本ではないが、興味深い本であった。人類の知的活動の歴史、インターネットの最新の利用法、その批判に関して、膨大な情報をバランスよく配置してあり、思考の手助けになる一冊であることは間違いない。ただし、科学研究事例の引用のやり方には見過ごせな
(青土社・2310円) ◇脳が道具を作り、道具が脳を変える 当然のことだが、著者はネットを使うとバカになるとか、それはどういう種類のバカなのかとか、そんなことを書いているのではない。著者自身、この本を書くために集中しなければならなかったから、ボストン郊外からケータイの通じないコロラドの山中に引っ越した。ツイッターもやめたし、ブログもやめた。そうしないと、本が書けなかったからである。むろん書くだけではない。読むという面からすれば、ネットを常用していると「深い読み」ができなくなる。それは著者だけの体験ではない。 ネットという知的な道具は、われわれの脳を変える。しかしいったいどう変えるのか、その結果、社会にどういう影響を及ぼすか、本書の主題はそれである。もともと著者の専門は英文学ということだが、脳科学や心理学にまでわたって、きちんと解説している。 全体は十章で、一章は著者のネットに関する履歴の紹
日本経済の「現在」を理解するための手がかりとして、TSRが長年蓄積してきた企業情報、倒産情報および公開情報等に基づき、独自の視点に立った分析をまとめて発表しています。
twitterにて、「針灸やホメオパシーは、先生の話や、そのよくできた虚構体系によって、治癒する可能性」があるのではないか*1という議論があった。yonemitsu(米光一成)さんの主張は、ホメオパシーそのものに効能がないことには同意しつつ、「おまじない」として効果があるのではないか、「おまじない」の効果を検出できない二重盲検法で「効かない」と判断するのはフェアではないのでは?、というものである。■Togetter - 「西洋医学VS虚構体系(←大雑把です)論議」でも議論は読めるが、yonemitsuさんのブログがまとまっているので引用する。 ■こどものもうそうblog | 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」を読んで考えた で、ぼくは、ホメオパシーや鍼灸などの民間療法のキモは「長年かけて築いてきた虚構体系が効く」という点だと思う。 単純に言っちゃえば「おまじない」だ。でも、それが効くために
「バロック」「キングオブワンズ」「ぷよぷよ」「トレジャーハンターG」「魔導物語」等のゲームを監督/脚本/企画した米光一成のSite 松永肇一「ホメオパシーと知恵の輪」について疑問をtwitterでつぶやいたら、いろいろ議論が起こった。 有益な情報交換もできたので議論はよかったんだけど、その後も見知らぬ人から勘違いされていろいろ言われちゃうで(そのうえ言ってないことを言ったとか言われて困るので)、ここにまとめておく。 松永肇一テキストは、こう述べる。 “実は通常医療や代替医療なんてものは医学の世界には存在しない。効くか効かないか、それだけだ。” で、“サイモン・シン(面白科学本界の最強挑戦者)の『代替医療のトリック』に書いてある”として、こう続く。 “ホメオパシーが有効かどうかのテストは過去に何度も行われているし、結論も出ている。「治療効果はない」のだ” そして、他の代替医療についても。 “
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