映画『デトロイト』あるいは人種妄想をめぐるグレートゲーム - 過ぎ去ろうとしない過去

映画『デトロイト』を見てきた。 見る前に知人から胸糞映画だと言われて覚悟していたのだが、実際、胸がスッとするようなカタルシスは最後まで訪れず（史実に沿っているのだから仕方がないが）、見た後も頭痛がしてしばらく落ち込んだままだった。 この映画は黒人差別を扱ったものだが、その描き方については様々な観点から批判がなされている。たとえば古谷有希子は、この映画は公民権運動の一部としてのデトロイト暴動の背景や意味について触れることなく、ただその暴力性にスポットを当てており、黒人に対してネガティヴなイメージを喚起する差別助長映画であると喝破している*1。また、Shenequa Goldingも、この映画は「ホラー映画」の演出を用いてしまったことで、それぞれの人物の個性が埋没してしまったことを指摘する*2。やはりここでも問題になっているのは、センセーショナルな暴力にスポットが当たっているため、本質的な問題

[hokusyu]

更新しました。よろしければ。

[bt-shouichi]

『デトロイト』、妄想、暴力、三浦瑠麗／「妄想と暴力の距離はない。」

[quick_past]

国のためだ全体のためだ安全のためだを叫べば、どんな特例でも許されると思ってる人たちだからなあ

[IkaMaru]

デマだらけの関東大震災時の新聞記事を拾ってきて「朝鮮人の暴動は存在したのだ」と主張する愚か者が100年経ってなお少なからず実在する。次のヘイトクライムもまた、22世紀まで免罪デマが流布し続けるのだろう

[haruhiwai18]

"「安全のため」という理由をかざせば、自分たちは正気だと思っているのである（…もっと言えば、そのように考えている「国民」が多いこと自体がホラーだ！）"　→「安全」とかいう思考停止ワードの蔓延

[mikanyama-c]

我々の中にある漠然とした不安や恐怖をデフォルメして提示することはホラーの得意技なんだけど、我々の生きている現実に対してそういうホラーの手法を適用されてしまうとなあ…

[kuwa-naiki]

妄想を口にするときは慎重さが必要なのだろう。政治的・社会的なものであるなら特に

[namawakari]

最近いまさら読んだ『1984』の中に次のような文章があった。「一般的に言えば、理解力が大きいほど迷妄は大きくなるし、知的に過ぎると正気でいられなくなる。」

[dalmacija]

たしかに。三浦は映画デトロイトを見て自分の胸に手を当てて考えるべきだろう

[D_Amon]

「もし本物の銃が撃たれたのであれば、警官の行為もある程度は仕方がない。安全を守るためなのだから――少しでもそう思ってしまった瞬間、われわれは人種的妄想に憑りつかれ始めるのだ」彼らが「正義の暴走」を行う

[banzaic]

映画批評が良いとTwitterにあったから来ました。映画デトロイトでの黒人らの描かれ方の、批判まとめ、そして白人警官の黒人が犯人と決めつけてふるう暴力と三浦女学者がスリーパーセルと言った態度を絡めた話。

[palehorse82]

「妄想の帳尻を合わせるためのナイフは、そこら中に転がっている。」

[aya_momo]

「彼女の頭の中には、あの白人警官と同じ、見つからない銃があるのだろう」

[piao-qin]

【彼女の頭の中には、あの白人警官と同じ、見つからない銃があるのだろう。】

[barelo]

ん、結語部分の「かれら」が錯綜しているようにみえるのは誤読だろうか

[REV]

ラブクラフトといえば、彼が自己ベストと評したこともある『宇宙からの色』。あの日からもうすぐ７年。

[Janssen]

北朝鮮のスパイではなく、テロリストという一般市民に危害を加える存在で煽ったのも問題だなあ。やられる前にやるという対処しか存在しない。