憎悪表現（ヘイト・スピーチ）の規制の合憲性をめぐる議論/小谷順子 - SYNODOS

20世紀の半ば以降、過激な人種差別思想の台頭に直面した国々は、これを深刻な事態として受け止めた。そして、こうした差別思想にもとづく憎悪表現を規制すべく、人種差別撤廃条約4条において、差別思想の喧伝を禁止する法律を制定するよう加盟国に義務づけた。 現在、イギリス、フランス、ドイツ、カナダなどでは、この条文を履行すべく憎悪表現を規制する法律を設けている。一方、アメリカは、表現の自由の保障を最大限に保障しようとする判例法を背景に、第4条に留保を付して表現規制を回避するかたちで条約本体に加入しており、現在も憎悪表現を規制する立法は行っていない。アメリカ同様、日本も同条に留保を付して加入しており、憎悪表現を規制する立法を行っていない。 過去10年ほどのあいだで、日本国内においても、インターネット上を中心に、自己とは異なる人種・民族集団に属する人々に対する憎悪や偏見の表現を、日常的かつ一般的に見聞きす

[NOV1975]

「表現の自由」を自らの不満のはけ口にのみ使う輩のせいで規制されてしまうというのが社会なわけで、そういう意味では奴らは社会の敵であるんだよな。

[oono_n]

「不快だから規制しろ！」では通用しないからね。「不快だから殺す！」とか言っている在特会は自分たちがどれだけ法を盾にして、もう一方の法で守られている権利を攻撃しているのか、その矛盾を自覚したほうがいい。

[Sinraptor]

「憎悪思想を抱く人々が鬱憤を晴らすための手段」ヘイトスピーチを伴うデモを見る限り、こんな効用はなく、むしろ参加者同士がお互いの憎悪を高め合っているようにしか見えない。他は評価。

[Zephyrosianus]

現時点ではまったく日本の刑事機関が信用できないので違法化には反対かな。

[HideAutumn]

憲法学者によるヘイトスピーチ規制の合憲性についての論考…というより論文といってよいもの。こんなきっちりしたものがネットで無料で読めるなんて驚き。

[Gl17]

自由と権利を憎悪する層が、まさに自由と権利の確保を人質に取って社会を害しているんだよな、面倒極まりない。「日本に関係ない」とか抜けぬけと書ける人は暢気でいいね、自分だけ甘えて一顧だにしないタイプか。

[zevon]

こういった、社会の落とし所を探る憲法解釈論の議論をもっとみんなで共有できればいいな。しかしガス抜きとして憎悪表現認めるという論があるのは知らなんだ。

[naokibtn]

どうみても異状なのに、規制するとなると難しい。

[deep_one]

殺すという予告が個人に向けられていなくても、よく検挙されている気がするのだが。その辺は別にするべき問題。

[tango_chimaki]

論点が整理されわかりやすい。規制するしかないと思うが確かに難しいなぁ。

[Nean]

お勉強。

[mickn]

去年の記事

[paravola]

米は表現の自由重視で立法せず、カナダは刑法で禁止していたが、イスラム教批判言論への申し立てをめぐって廃止論が高まり、下院で可決、成立の見込み

[flasher_of_thought]

簡単でないからこそ、考え続ける必要がある問題。その前提知識の様なので良く読もう。

[MinazukiBakera]

憎悪表現（ヘイト・スピーチ）の規制の合憲性をめぐる議論

[norton3rd]

読み応えがあるなあ。難しい問題の難しさを多角的かつ解り易く解説してくれている

[kamezo]

海外での規制例やどのような議論があったかも紹介されている。あとでちゃんと読もう。

[SasakiTakahiro]

「表現の自由」とは。

[guldeen]

現状で生活している者の生存権を脅かす発言や示威行為は、表現・思想の自由であってもその前段階の『公共の福祉』に抵触していると言われても、仕方無い面はある。

[urashimasan]

”、憎悪表現に関しては「対抗言論の原則」が想定している「反論」が実際になされる可能性が低いため、その結果として、社会には憎悪表現のみが流通することになり、憎悪表現に対する反論は流通しない”

[YOW]

1刑事法規で規制する（英仏カナダ独）2人権法体系で規制（カナダ豪）3デモの表現の機会を与えない 4被害者に損害賠償請求の機会　この4つの手法の問題点から米とカナダの例を考える

[gryphon]

自分は岡林信康の歌とかだったら、歌詞のあの部分とあの部分を抜き出して「ヘイトスピーチ」だとこじつけ…いや認定させる自信がちょっとある。

[kagioo2uma]

この問題提起はもっと社会に共有されて欲しい

[osaka_jin]

＜http://www.amazon.co.jp/dp/4902773260/＞＜http://www.amazon.co.jp/dp/4061498428/＞＜http://www.amazon.co.jp/dp/4062171120/＞＜http://www.amazon.co.jp/dp/4874985122/＞＜http://www.amazon.co.jp/dp/4753103048/＞＜http://www.amazon.co.jp/dp/4788505282/＞

[hungchang]

気違いには言葉で反論しても無意味、という旨を丁寧な言葉で説いていて新鮮。政府やマジョリティによる恣意的運用がなされない限り規制を許容せざるを得ないだろうし、それには人権法より刑法規制の方が厳格かと。

[crowserpent]

丁寧な整理。北米の政治状況との兼ね合いの話は参考になった。最後の「安全弁論」の方は疑問だけど、「弱者の抑圧に使われうる」という指摘は非常に重要だと思う。

[daishi_n]

合憲だろ。「公共の福祉」という唯一の縛りは人権どうしの衝突を解決するための方策なんだから

[KUROBUCHI]

国家を信用するか、人々を信用するかのバランス問題。

[pokute8]

そもそもヘイトスピーチと感情の発露としての「憎悪」は別物であり、ヘイトスピーチに表現の自由はない。http://b.hatena.ne.jp/pokute8/20121026#bookmark-117059582　ヘイトスピーチにかこつけた感情規制論への道整備だよ、こんなん。

[auient]

とても分かりやすく、よい記事

[n_pikarin7]

憎悪表現で括って規制する問題がとても良く分かった。憎悪はともかく、嘘と犯罪の教唆(○○はみな犯罪者/○○を殺せ)で線引き可能では。 東電に殺された、殺されるは×で殺されそうなら○とかなるかな。どうでしょう。

[mc22_90]

素晴らしいまとめ。本筋から離れるけど、戦前の反皇室言論取締りは良くないけど、戦後の天皇って個人としては最もヘイトスピーチの対象になっていた気がする。「乞食」「死ね」「近親婚のカタワの血筋」とか。

[ja_bra_af_cu]

恣意的な運用の危険なんてダウンロード違法化のときにずいぶん言われたけど関係なく通ったよね・・・

[marief8107]

「表園の自由とは」「憎悪表現の規制をめぐる諸見解」「日本国内で想定しうる法規制の手法」のあとアメリカとカナダの状況と考察。「ヘイト・スピーチ＝憎悪表現」を初めて知った(´・ω・｀)