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20世紀の半ば以降、過激な人種差別思想の台頭に直面した国々は、これを深刻な事態として受け止めた。そして、こうした差別思想にもとづく憎悪表現を規制すべく、人種差別撤廃条約4条において、差別思想の喧伝を禁止する法律を制定するよう加盟国に義務づけた。 現在、イギリス、フランス、ドイツ、カナダなどでは、この条文を履行すべく憎悪表現を規制する法律を設けている。一方、アメリカは、表現の自由の保障を最大限に保障しようとする判例法を背景に、第4条に留保を付して表現規制を回避するかたちで条約本体に加入しており、現在も憎悪表現を規制する立法は行っていない。アメリカ同様、日本も同条に留保を付して加入しており、憎悪表現を規制する立法を行っていない。 過去10年ほどのあいだで、日本国内においても、インターネット上を中心に、自己とは異なる人種・民族集団に属する人々に対する憎悪や偏見の表現を、日常的かつ一般的に見聞きす
QWERTYキーボード。もう打ちたい言葉通りに手が動きますが、最初習得には時間がかかりました。この意味の分からない配列はなんなんだ!って思いながら、ブラインドタッチのゲームやりましたよ。 QWERTY配列の理由としてよく言われている説は、タイプライター時代に、打つ速度を落としてアームの衝突を防ぐためだ、というものです。あんまり速く打ってしまうと繊細な機械であるタイプライターのアームが干渉して壊れてしまうというのです。そこで続けて打つ回数の多いキーを離したという説です。すごくもっともらしく聞こえます。でもQWERTY配列を見てみるとちょっと変です。かなりの頻度で続けて打つerもedもesもそしてthも近くに配置されています。 京都大学の安岡孝一氏と安岡素子氏による論文によると、初期のタイプライターのテスターとして活躍したのは、電報のオペレーターであり、彼らのニーズに合うようにできたのが、QW
ゴーレム伝説、そして「ゴーレム的なもの」が描かれた文学作品などを概観し、「ゴーレム的なもの」とは一体何か、そして「人間圏」の境界について考える。 人間以下の人間として「ゴーレム」は捉えられるが、この後、人間圏の境界ないし人間以下の生物について考えるという流れで、『動物に魂はあるのか』へと繋がることになる。 第一部第一章 伝説の歴史的点描 ここではまず、『サンヘドリン篇』や『セーフェル・ハ・バヒール』といった古代・中世ユダヤの文献から、16世紀以降のゴーレム伝説を概観している。 16世紀に、〈プラハのマハラル〉と呼ばれた高名なラビがいて、史実と伝説が入り交じっていくうちに、18世紀から19世紀にかけて必ずゴーレムと結びつけられるようになった、と。マハラルが活動していた時期というのは、あのルドルフ二世の治世でもあり、この二人は実際に会見もしているらしい。 筆者は、マハラルとファウスト博士を比較
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