(左)水戸屋敷から地中の導水管を伝ってきた水は、掛樋と呼ばれる水道橋で神田川を横断。駿河台方面へ給水していました。その掛樋があった場所には記念碑が (中)江戸川公園内には、関口大洗堰に実際に使われていた石版を使ってのミニチュアが作られています。その傍らには(右)神田上水由来碑が。 この碑文は戦時中一度廃棄されたものを復刻しています 日本初の本格上水道 家康の江戸入城から今日まで、発展を続けてきた東京。その歴史の中で、神田川は飲み水を供給する上水として、重要な役割を持っていました。近世江戸を支えた神田上水です。 家康は、江戸入城にともない上水道の整備を大久保藤五郎に命じました。藤五郎は、小石川(現在の後楽園のあたり)の流れを利用し、この水を小さな堀割で駿河台方面へと流しました。 これが、江戸の上水道の始まりであり神田上水の原型と言われています。藤五郎はこの工事の功績により、主水の名を授かりま
イギリスの若者ムスリムたち――「市民であること」の要件としてのイスラーム 安達智史 社会学理論、政治哲学 国際 #ムスリム#イスラム 現在のグローバル政治において、イデオロギーに代わり宗教が重要なテーマとなっている。とりわけ、1980年代を契機としたイスラーム化の広がりは、世俗化を旨とする近代化原理に支えられた政治・社会秩序を危うくするものとして、特に西欧社会において認識されつつある。2001年のアメリカにおけるテロは、そのような認識を世界の人々がまさに同時的に共有することとなるイベントであった。以来、イスラームをめぐる事件や出来事を、メディアを通じて日常的に目にするようになっている。 筆者は2013年4月から2015年3月までの2年間、イギリスで在外研究をおこなっていた。その間だけでも、ISIS(イスラーム国)の樹立と軍事展開(2013年4月〜)、ボストン・マラソン爆破事件(同年4月)、
発売中のノンフィクション雑誌『G2(ジーツー)』第19号に掲載後、大きな反響を呼んだ記事「騎士道 羽生善治」。ルポライター・高川武将が6度のロング・インタビューを通じて「羽生善治の本心に迫ろう」とした、文字どおりの「言葉の対局」です。原稿が予定の80枚を大幅に超える160枚に達したこともあり、誌面に載せきれなかった「後半」をおよそ2週間にわたって随時掲載していきます。棋士とルポライターの真剣勝負をご堪能ください(G2編集部) * * * (文・高川武将) 羽生善治が闘い続ける理由をどうしても知りたい 冬晴れの寒い朝だった。 将棋会館の入り口で待っていると、黒いダウンコートを身にまとった羽生が、白い息を吐きながら、小走りに歩いてくる。手提げカバンを持つ手には、娘にでも貰ったのだろうか、ちょっと子供っぽい水色のニットの手袋をはめている。 「かわいい手袋ですね」 一緒にエレベータに乗り込み、挨拶
Concept Art For Vincenzo Natali's Unmade Neuromancer, It, And Predator Movies I'm always fascinated with the stories of movies that never were (like Darren Aronofsky's vision of Batman). So much work in Hollywood never makes it to the big screen. From pitches to development, to years of scripts, casting, and even screen tests, films have a long road before cameras begin to roll. And we only occasi
「何ゆえにこうした神秘に惹きつけられるのか、彼にはついにわからなかった。流血のせいなのか? 神のせいなのか? 汗の匂いや、濡れて光る肉体のせいなのか? この熱中を断ち切ろうにも彼の力はまったくおよばず、結局、アフリカが彼の運命なのだと納得して、彼はアフリカの花嫁をめとった。」 この物語は1970年代のベナンで始まる。ダ・シルヴァー族が各地から集まって、開祖フランシスコ・マノエルの没後117年を記念する祝宴が繰り広げられていた。 フランシスコ・マノエルはブラジルでの極貧生活に見切りをつけ、1812年、大西洋を渡り、西アフリカで奴隷商人として身を立てる決心をする。鉄の意志のほか何の武器も持たずに、ダホメー王から「副王」の地位を得た彼は、ウイダーの地で巨万の富を築き権勢を振るう。しかし、その栄光も長くは続かなかった……。 大西洋の両岸、二世紀の時間を舞台に、常軌を逸した出来事の連鎖の中のきらめく
人工知能が変える金融取り引き 6月4日 17時25分 アメリカでは、ダウ平均株価が最高値を更新するなど株式市場は活況を呈しています。実は、その取り引きに人工知能を活用する動きが海外の投資ファンドなどの間で広がっています。 アメリカでの人工知能を使った取り引きの最前線をアメリカ総局の渡部圭司記者と社会番組部の木下義浩ディレクターが解説します。 「投資のワールドカップ」 先月中旬、アメリカのニューヨークで開かれた金融関連のイベント「バトル・オブ・ザ・クオンツ」。 クオンツとは高度な数学や物理などの知識を駆使し、金融商品や新たな投資手法を開発する専門家のことです。イベントには、世界各国から集まった投資ファンドなど16社が参加。自分たちが開発した人工知能を使って、ことし4月までの3か月間に株式や先物市場で取り引きし、どれだけ利益をあげられたかを競い合いました。 その結果、上位3社の運用利回りは2
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く