「2000年代半ば頃、それまで柱にしていた『ハーレクインシリーズ』『MIRA文庫』だけでは業績の伸びが期待できず、新たな事業の必要性を感じました」。そう静かに切り出したのは、ハーパーコリンズ・ジャパン 取締役 副社長 鈴木幸辰氏だ。 ハーパーコリンズという社名にあまり馴染みがない方もいるだろうが、ハーレクイン社といえば“ピン”とくる方も多いのではないだろうか。 ロマンス小説だけでは成長が見込めない状況 2015年4月に米ハーパーコリンズにより、ハーレクインのカナダ本社が買収され、日本法人の社名もハーパーコリンズ・ジャパンに変更された。そして同年9月、「週刊ビジュアル江戸三百藩」というパートワーク誌(分冊百科)が出版された。 ロマンス小説の老舗で、その分野でもっとも名がとおっている旧ハーレクインが、江戸三百藩という“歴史モノ”の王道、しかも単発ではなく分冊百科というリソースのかかる分野になぜ
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