葛城市にある當麻寺の国宝の塔の内部から飛鳥時代に作られたとみられる金銀銅の三重の入れ子の舎利容器が見つかりました。 調査した奈良国立博物館は国内では、最古級のものできわめて貴重な発見だとしています。 舎利容器が見つかったのは當麻寺にある三重塔、「国宝当麻寺西塔」で奈良県教育委員会が修理を行っていたところ、去年7月に塔を貫く「心柱」の先端部分から金属製の舎利容器が見つかりました。 容器は3つが入れ子の状態になっていて、一番外側の銅製のものが高さおよそ9センチ、内側の銀製がおよそ3センチ、最も内側の金製がおよそ1センチでいずれもふたのついたおわんのような形をしています。 奈良国立博物館によりますと、形などの特徴から飛鳥時代後期に作られたとみられますが、この時期に作られた金銀銅の舎利容器で完全に残っているのは全国でも法隆寺など数例しかなく、きわめて貴重な発見だとしています。 奈良国立博物館の内藤
