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文化に関するfutenrojinのブックマーク (100)

  • 仏誌が迷い込んだ、“私的で内密”な東京─招き入れるは凄腕案内人 | 「サラリーマン訓練」から「生き神」北野武の自宅まで…

    その旅行代理店は、「不可能なことでも提供する」という。フランス誌「フィガロ・マガジン」の記者がその実力を目の当たりにした。彼らが訪れた場所、それは墨田区の「聖域」相撲部屋や、浅草の地下にある占い館だけではない。 隈研吾の美学を知る 「東京にカオスをもたらしたい」──完璧な英語でそう話す男の顔には、長年のキャリアを感じさせる皺が刻まれていた。世界的スター建築家、隈研吾(69)は穏やかに語る。パリにある故高田賢三の自邸の改装を手がけたのも彼、東京の国立競技場も、大成建設、梓設計と組んだ彼の仕事である。 青山にある隈の事務所は、いたるところに図面台が置かれ、構想の過程を示す殴り書きのクロッキーが散乱している。この創造的無秩序にほっとさせられる。もっとも偉大な建築家であっても、消しゴムと鉛筆を使うのだ。 「江戸時代、日の建物はすべて木造建築で、高さは3m以内、狭い道は徒歩にちょうどよく、人々が交

    仏誌が迷い込んだ、“私的で内密”な東京─招き入れるは凄腕案内人 | 「サラリーマン訓練」から「生き神」北野武の自宅まで…
  • 「前世の記憶を持つ2200人の子供たち」を研究してわかったこと | 子供が語る「前世」に親たちも困惑

    アイジャはそれまでもたくさんのイマジナリーフレンドを作ってきたが、彼女が2歳になる頃に現れた「ニナ」は、他とは明らかに違っていた。 アイジャによるニナの説明はつねに一貫していた。アイジャいわく、ニナは悪い人たちが自分を捕まえにくること、そして糧が足りなくなることを恐れているという。ときにはアイジャ自身がニナとして話すこともあった。 母親のマリーがフードプロセッサーを使っていたときのことだ。アイジャはその音に怯え、「戦車をここから出して!」と叫んだ。なぜ娘が「戦車」という単語を知っているのか、マリーは不思議に思った。 またあるときには、アイジャはこう言った。「ニナの腕には数字が書かれていて、それがニナを悲しくさせるの」。そしてその数字が書かれていたと思われる場所を指差しながら、「ニナは家族が恋しいの。ニナは家族と引き離されちゃったのよ」と言った。 ホロコーストのことなど何も知らないはずの娘

    「前世の記憶を持つ2200人の子供たち」を研究してわかったこと | 子供が語る「前世」に親たちも困惑
  • 外国人作家が「日本のたたら場」に行って体験した「これ以上ない奇跡」 | 『もののけ姫』のモデルとなった場所

    島根県雲南市吉田町はかつて、日古来の製鉄法「たたら製鉄」によって栄えた地だ。映画『もののけ姫』の舞台のモデルになったといわれ、日で唯一現存する「菅谷たたら」のあるこの町を、作家・写真家のクレイグ・モドが訪問。伝統的なたたらの技法を体験した。 まるで錬金術 2023年の秋、私は島根県雲南市吉田町にある「たたら炉」の前に立っていた。上部が開いたこの巨大な製鉄炉の中は木炭でいっぱいで、火が勢いよく燃えている。さながらルシファーの寝床といったところだ。 オレンジ色に燃える炉の底には、大きな鉄の塊が横たわっている。これは「鉧(けら)」と呼ばれ、その中には最上質の「玉鋼」と呼ばれる鋼鉄が含まれている。 玉鋼は歴史上、長きにわたって日刀の材料とされてきた。実際に使用できる玉鋼がここにあるというのは、あえりえない話のように思われる。もし現実なら、それはまさに錬金術の世界だ。というのも、私たちがこの2

    外国人作家が「日本のたたら場」に行って体験した「これ以上ない奇跡」 | 『もののけ姫』のモデルとなった場所
  • フランスが漫画大国になった歴史を「仏紙の40年の報道」から読み解く | フランスに根付くまでの40年間

    フランスでも非常に人気が高い日のマンガ。その評価は初めから高かったわけではなく、長年かけて徐々に定着していったという。日のマンガはフランス社会でどう受け止められてきたのかを、仏高級紙「ル・モンド」上での40年以上の報道から読み解いていく。 フランス中が悲しんだ鳥山明の死 とうとう孫悟空が孤児になってしまった……。史上もっとも有名なマンガのひとつで、世界で2億6000万部を売り上げた『ドラゴンボール』の作者、鳥山明が68歳で亡くなった。3月1日のことだったが、遺族がそれを公表したのは1週間後だった。 こうして日から世界にマンガを広げた主要人物の一人がいなくなってしまった。仏紙「ル・モンド」にウィリアム・オーデュロー記者はこう記した。 「2013年にアングレーム国際漫画祭で特別賞を受賞。2019年にはフランスの芸術文化勲章『シュバリエ』を受章した。地方に暮らすことを好んだマンガ家の鳥山明

    フランスが漫画大国になった歴史を「仏紙の40年の報道」から読み解く | フランスに根付くまでの40年間
  • ビリー・アイリッシュ、アルバム・リリース前にシングルを発表しない理由について語る | NME Japan

    ビリー・アイリッシュは新たなインタヴューでアルバム・リリース前にシングルを発表しない理由について語り、自身が抱える身体の悩みについてセルフプレジャーのおかげで「自信を感じて、居心地がよくなった」とも語っている。 ビリー・アイリッシュは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでマスターベーションが「身体についての大きな悩み」を解決するのに役立ったと語っている。「どうでもいいぶっちゃけだけど、セルフプレジャーは私の生活でも大きな部分を占めていて、大きな助けになった」とビリー・アイリッシュは語っている。「みんな、やるべきね。ずっと身体についての大きな悩みや醜形障害を抱えてきた人間としては強調しても強調しきれない」 ビリー・アイリッシュは鏡の前でマスターベーションをすることで「自分自身や自分の身体と深い繋がりが生まれ、これまで好きじゃなかった自分の身体が好きになれた」と述べている。 「言っておき

    ビリー・アイリッシュ、アルバム・リリース前にシングルを発表しない理由について語る | NME Japan
  • アニメ監督りんたろう「業界の過酷な労働条件は作品の厚みに繋がった」 | 彼の価値観に影響を与えた父の言葉とは

    アニメの黎明期から作品を手掛け、多くの名作を世に送り出してきたアニメ監督のりんたろう。『銀河鉄道999』や『メトロポリス』などの代表作を持つ彼が、フランスで自伝的なバンド・デシネ(漫画の一種)を出した。刊行にあたり、仏紙「ル・モンド」が取材している。 戦後日で生まれた少年が「りんたろう」になるまで フランスで1月末、一風変わった『1秒間24コマの私の人生』というバンド・デシネが刊行された。異種混交のハイブリッドな作品であるだけではない。日のアニメ業界の柱石を担ってきた重鎮の証言集でもある。 作者のりんたろうは、『鉄腕アトム』(1963-66)、大作『メトロポリス』(2001)、『宇宙海賊キャプテンハーロック』(1978-79)、『幻魔大戦』(1983)などのアニメ作品の監督を務めた人物だ。このバンド・デシネでは、林重行がいかにして、りんたろうになったかという物語が語られる。 映画

    アニメ監督りんたろう「業界の過酷な労働条件は作品の厚みに繋がった」 | 彼の価値観に影響を与えた父の言葉とは
  • 角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き | エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も

    エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も 角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き 2024年4月13日、米ニューヨークで開催された「ワールド・チャンピオンシップ・スモー(WCS)」で、トロフィーを掲げる大砂嵐とソスラン・ガグロエフら Photo: Roy Rochlin / Getty Images 米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで相撲の世界大会とされるスポーツイベントが開かれ、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、観客はプロレスさながらのリングネームや相手選手への挑発も含む“米国流”の相撲を興味津々で楽しんだという。 同大会には、大相撲の元幕内で引退勧告の処分を受けたエジプト出身の大砂嵐や、大麻所持事件で日相撲協会を解雇された元若ノ鵬とみられる選手も出場。それぞれ現地メディアの取材に応じている。 「礼儀正しい日の相撲」と大違い 複数の現地メディ

    角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き | エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も
  • 大野将平「いまのルールでは、面白みのない、つまらない柔道になっている」 | 柔道界の伝説が仏紙に語る本音

    五輪三連覇を目指さない理由 昨秋から、大野の拠点はスコットランドのエディンバラだ。日のスポーツ指導者海外研修事業で2年間、欧州で過ごすことになっているのだ。 まずはアイスブレイクだ。VIP席から試合を見て、また戦いたいと思われましたかと尋ねてみた。 「それはまったくありません。畳に再び上がるのが、どれだけ大変なことなのか。それはほかの誰よりも私がよくわかっています。それにこのように、みんなが笑顔で歯を見せている普通の大会に出るというのは、昔から自分に馴染まなかったんです」(註:念のために記すが、「グランドスラム・パリ」は開催5回目になる大きな国際大会である) 実際、大野は出場する大会を絞り、世界選手権や五輪に出場するときのオーラを作り上げてきたところがある。世界選手権と五輪にしか関心がないのだ。 「私はよくいる柔道家ではありませんでした。『至高の柔道家』をめざしたのです。信じがたいプレッ

    大野将平「いまのルールでは、面白みのない、つまらない柔道になっている」 | 柔道界の伝説が仏紙に語る本音
  • “地上に降臨した神”大野将平が仏紙に語る「いまの柔道界への忌憚なき意見」 | 「柔道の神髄を体現した」金メダリスト

    取材の準備は念入りにした。取材相手の格を考えれば当然だ。それにおそらく日では、普段の取材でもそれくらいの準備が当たり前であるに違いない。 お会いできて光栄ですといった挨拶の言葉も準備し、両手で名刺を差し出す所作も、何度も練習して動きを確認した。手土産も持参することにした。選んだのはマカロンの詰め合わせである。取材日が、取材相手のちょうど32歳の誕生日だったのだ。 大野将平の名を聞いても、フランスの凡俗にはピンとこないかもしれない。だが、柔道界ではそうではない。つねに柔道の最新情報を追っているフランス人のある知人に言わせれば、大野は「地上に降臨した神」だという。 私がその大野と一対一でインタビューできると知ると、その知人は嫉妬心を抑えきれなくなっていた。大野を形容する言葉なら、ほかにも「柔道のフェデラー」、「畳の上のメッシ」、「ラスト・サムライ」など多々ある。 「日に毎世代、出てくる宇宙

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  • 世界の大富豪に「恐竜」を売りさばく男─それは最強のステイタスシンボル | 活況を呈する「化石市場」の裏側へ

    野生動物の剥製をインテリアとして飾る──かつては金持ちの象徴のようにも考えられていたが、最近は倫理的にあまりイメージが良くない。それならば、恐竜の化石は? これはどうやら「アリ」のようだ。一握りの特権階級を相手に、その市場は急成長している。 パリ8区、ボエシー通りにある彼の書斎は、まるで物置小屋だ。隕石、アフリカの仮面、化石……とにかく書斎のスペースを超えない大きさのあらゆるものが、ガラスケースに展示されているか、床に積み上げられている。 ただし、3m近くある後期ジュラ紀の竜脚形類の脚については、カタログ写真に甘んじるしかない。ステゴドンの臼歯も同様だ。この臼歯の持ち主、絶滅した長鼻目の旧象は重さが12トンもあった。残念ながら、どうがんばってもアレクサンドル・ジケロの自宅にこれらの巨大な骨格を置くスペースはない。 ブロンドの髪で魅惑的な笑みを浮かべるこの50代の男は、フランスでは「恐竜を売

    世界の大富豪に「恐竜」を売りさばく男─それは最強のステイタスシンボル | 活況を呈する「化石市場」の裏側へ
  • なぜいま、世界のトップシェフたちが「精進料理」に惹きつけられるのか? | 料理人たちとスピリチュアリティ

    とグルメを専門とするスイスのジャーナリスト、ヴェロニク・ツビンデンは2023年、『料理と精神性──シェフ、僧侶、採集家、禅徒のレシピ』(未邦訳)と題したを出版した。深い内容の詰まったこので、彼女はスピリチュアリティと高級料理の結びつきを探っている。 なかでも、日韓国の精進料理がいま、トップシェフたちに大きな影響を与えているという。仏紙「ル・モンド」がツビンデンにインタビューした。 世界のトップシェフたちが向かう先 ──あなたのは、長年にわたる調査、旅行、インタビューの結晶ですね。どのように始まったのでしょうか。 トリノで開催されたある美展で、チョン・クワンと出会ったことからすべてが始まりました。チョン・クワンは、韓国で非常に重要な禅仏教の宗派、曹渓宗の尼僧です。彼女が作るのは「寺刹料理」(註:日でいう精進料理)と呼ばれるもので、これは一種のホリスティック医療でもあります。と

    なぜいま、世界のトップシェフたちが「精進料理」に惹きつけられるのか? | 料理人たちとスピリチュアリティ
  • スイス自殺ほう助団体の創設者が主張「9歳になったら“死ぬ権利”を認めるべきだ」 | 「最後の人権」と「超えてはいけない一線」とは

    医学が進歩し、死に対する考え方が多様化するなか、自殺ほう助や安楽死を合法化する動きが世界各地で静かに広がっている。1998年に自殺ほう助団体「ディグニタス」を設立してから、「死ぬ権利」の重要性を声高に叫んできたルードヴィヒ・ミネリが、その急進的な死生観や、さまざまな論争を引き起こしてきた団体の活動について英紙に語った。 自殺ほう助団体「ディグニタス」を真剣に訪問するなら、既往歴の書類や、資金、それに勇気が必要だ。だが、訪問前に筆者が言われたのは、「オフィスの住所を他者に明かさないでくれ」ということだけだった。 彼らはこの記事を読んだ人が、スイスの大都市チューリッヒ郊外にあるオフィスにやって来て、「いますぐ自殺ほう助を受けたい」と言い出すのを心配しているようだった。人生に絶望した人たちが、オフィスに突然訪ねてくることがあるという。 ディグニタスは電話による問い合わせを希望しており、実際に受け

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  • 琉球王朝の美術品が米退役軍人の家から発見! 美術館に売ろうとしたが… | 第二次世界大戦中に「消えた」王家の宝

    第二次世界大戦最後の数ヵ月、日の沖縄諸島は凄惨な戦場となり、かつて当地の支配階級だった王族は戦火を逃れて避難した。その戦闘のさなか、米軍兵士の一団がその王族の御殿を占拠した。御殿の財産管理人は後年、「終戦後に御殿に戻ると、そこに王家の宝物はなかった」と証言している。 沖縄戦から80年近く経過した2023年1月、これらの宝物の一部がマサチューセッツ州の退役軍人宅の屋根裏部屋で発見された。米連邦捜査局(FBI)は2024年3月15日に会見を開いたが、退役軍人の身元は明かさなかった。 退役軍人の男性は2023年に死去している。遺族が屋根裏部屋に遺品整理のために入ると、色鮮やかな絵画や陶器が出てきた。いまにも壊れそうな大きな掛け軸や、精緻に描かれた絵地図も見つかった。遺族はFBIの盗難美術品捜査官チームに通報した。 現場に派遣されたFBIボストン支局盗難美術品部門主任のジェフリー・ケリー特別捜査

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  • 「人は苦しんで死ぬ必要はない」なら安楽死だらけになる? | デス・オンデマンド──手軽すぎる安楽死?(3)

    「オランダ自発的人生終焉協会」 「オランダ自発的人生終焉協会」は、前出の「生命の終結クリニック協会」の親団体だ。その会員数は17万人。オランダのどの政党よりも大きい。オランダ各地で公開イベントを実施しており、同国最強の利益団体のひとつと言って間違いない。 この日のシンポジウムの演題は、精神科医が精神病患者を安楽死させたがらない傾向についてだった。 端的に言ってしまえば、エルコやアウレリアのような精神病の患者がいまより簡単に安楽死できるように現状を打開していこうと呼びかけるシンポジウムだ。 シンポジウムが開かれたホールは、オランダ中部のドリーベルゲンの郊外に位置し、高い針葉樹や養蜂箱に囲まれていた。ホールに入ると、カレー風味のパンプキンスープが入ったコップを手渡された。 私が到着したときには「精神病の患者の要請に応じて人生を終結させる際の指針」というセッションが終わろうとするところだった。

    「人は苦しんで死ぬ必要はない」なら安楽死だらけになる? | デス・オンデマンド──手軽すぎる安楽死?(3)
  • 英誌が分析「トランプ当選、英国EU離脱を招いたのは日本発の量的緩和だ」 | 過剰なマネーが世界を分断した

    世界経済を根から変えた、日発の「量的緩和」政策 1995年9月2日、日経済新聞は、ドイツ人エコノミスト、リヒャルト・ヴェルナーの記事を大きく取り上げた。日は第二次世界大戦の惨禍から驚異的なスピードで立ち上がり、世界第2位の経済大国になった。しかし、1980年代に巨大な資産バブルが発生し、その崩壊後に深刻な不況に陥った。 日が抜け出せなくなった不況の解決策として、香港の投資銀行に勤めるヴェルナーは中央銀行による信用創造を提案していた。この方法は「量的金融緩和」と呼ばれていた。 それから数十年間、彼のアイデアは形を変えて採用され、2001年の日、2008年の米国と欧州、パンデミック中の2020年に積極的に導入された。各地の中央銀行が量的緩和政策を通じて創出した信用総額は、いまや300兆ドル(約4京5430兆円)を上回る。 量的緩和政策によって巨額の資金がもたらされたことによって、現

    英誌が分析「トランプ当選、英国EU離脱を招いたのは日本発の量的緩和だ」 | 過剰なマネーが世界を分断した
  • 不倫コーチから「妻に絶対バレない浮気のメソッド」を教えてもらった | めくるめく性生活が待っている?

    バレないならば、男も女も誰もが不倫をするはず──。そう豪語する不倫コーチのアルベルト・アルナイスに会うために、幸せな結婚生活を送る英紙の男性記者がスペイン・バルセロナを訪れた。パートナーに対する裏切り行為も「隠し通せばいい」と正当化するプロから、「不倫の流儀」を学ぶ。 バルセロナは素晴らしい日だった。太陽は青空にトスした金のコインのように真上で輝き、ランブラス通りで味わうコーヒーとペストリーも最高。僕のワイフはといえば、ここから1000キロ北の、寒くてねずみ色のロンドンであくせく働いている。 それでも彼女はキュートなメッセージを送ってきた(「それって仕事? まあ楽しんで、このラッキーなクソッタレ」)。この手のパンチの効いたメッセージは、互いに信頼を寄せ、成熟した関係が続いているなによりの証拠だ。 つまり、僕の人生はこれ以上ないくらい最高だ。いや、これ以上になりうるだろうか? 実はその可能性

    不倫コーチから「妻に絶対バレない浮気のメソッド」を教えてもらった | めくるめく性生活が待っている?
  • 萩尾望都が仏紙に語る「漫画を描いて、母の抑圧からの解放を模索した」 | BLの礎を築いたアーティスト

    漫画が人気なフランスだが、いわゆる少女漫画の作品はまだあまり知られていない。そんななか、フランスで1月末に開催されたアングレーム国際漫画祭に合わせ、大規模な萩尾望都回顧展がアングレーム市美術館で開催された(2024年3月17日まで)。これを受け、仏紙「ル・モンド」がオンラインで萩尾にインタビューをしている。 戦後日漫画界の立役者 萩尾望都の50年以上に及ぶ創作活動から生まれた作品の数々に目を通すと、痛感することがある。それは、フランスが世界有数の日漫画消費国を自負するわりに、日漫画の受容においてすっぽりと抜け落ちてしまっている部分があることだ。 これは萩尾だけに限った話ではないが、フランスでは、日の著名女性漫画家の作品の多くが出版されていないのだ。1972~76年に描かれた萩尾の初期の名作『ポーの一族』のフランス語版が出版されたのは、2023年に過ぎない。 1949年生ま

    萩尾望都が仏紙に語る「漫画を描いて、母の抑圧からの解放を模索した」 | BLの礎を築いたアーティスト
  • エマニュエル・トッド「いま私たちは西洋の敗北を目の当たりにしている」 | 西側諸国は「何も見えていない」

    西洋の凋落を証明する「3つの要因」 ──2023年に弊紙から受けたインタビュー「第三次世界大戦はもう始まっている」が、今回の新著を書くきっかけになったと伺っています。すでに西洋は敗北を喫したとのことですが、まだ戦争は終わっていませんよね。 戦争は終わっていません。ただ、ウクライナの勝利もありえるといった類の幻想を抱く西側諸国はなくなりました。このの執筆中は、それがまだそこまではっきり認識されていなかったのです。 昨年の夏の反転攻勢が失敗に終わり、米国をはじめとしたNATO諸国がウクライナに充分な量の兵器を供給できていなかった事態が露呈しました。いまでは米国防総省の見方も、私の見方と同じはずです。 西洋の敗北という現実に私の目が開かれたのは、次の三つの要因によるものでした。 第一の要因は、米国の産業力が劣弱だということです。米国のGDPにはでっちあげの部分があることが露わになりました。私は

    エマニュエル・トッド「いま私たちは西洋の敗北を目の当たりにしている」 | 西側諸国は「何も見えていない」
  • 『NARUTO』がフランスで育てた「二次創作の文化」とコミュニティ | 孤独な趣味だった「マンガ」を変えた

    深い物語について語り合える空間 「CaptaiNaruto」のアドリアンによれば、『NARUTO-ナルト-』は何時間もの議論を生み出すような作品だという。「物語の象徴性や各編の結末についてなど、ストーリーそのものが無限の会話を誘うのです」と彼は指摘する。 さらに、「その世界観と神話的な内容は、日文化への素晴らしい入り口にもなっていました」と続ける。また、このサイトと掲示板の投稿者の一人が、作品に関する哲学的なコラムを書いていたと振り返る。 「インターネット上のコンテンツや話題は、作品を越えて、その世界観を維持させる方法でもあります。たった30分で終わってしまう一話分の放送や、短時間で読み切ってしまう一巻分の内容を超えることができるのです」と「The Way of Naruto」のdabYoは説明する。 しかし、話は木の葉の里などからは遠く離れ、社会問題にまで飛び火することもあり、しばしば

    『NARUTO』がフランスで育てた「二次創作の文化」とコミュニティ | 孤独な趣味だった「マンガ」を変えた
  • 山本耀司「夢に到達したと思ったら、僕は死んでしまうかも」 | 成功と挫折を経て、いま思うこと

    耀司の思考は独特な動き方をする。ついてこられるかと挑発するかのように、唐突に話題を変える。 「僕は新宿生まれなんですよ。新宿っていうのは最悪に……悪趣味な町でね。僕は小さいころから喧嘩っ早かった。喧嘩には負けたことがありません」と言って、にやりとする。「とにかくむしゃくしゃしていたんです」 若いころは喧嘩をふっかけたくて町を徘徊した。野球のバットを手にうろつき、米兵を殴ったこともある。「兵士はこんなふうに頭を抱えていましたよ」と言い、両腕で頭をかばう。 「顔を真っ赤にしてね。でもやり返してはこなかった。だから『米国人は好きだよ』と言ってやりました」 「ヒロシマ・シック」と揶揄されて 山のこだわりは不完全さ、アンバランスさにある。 ほとんどのデザイナーは正しいフォルムを作り、正しい糸を使うことに汲々とする。着て生活するためではなく見栄を張るためにあるような、完璧にSNS映えする服を作ろ

    山本耀司「夢に到達したと思ったら、僕は死んでしまうかも」 | 成功と挫折を経て、いま思うこと