統計学上、看過できない記述があったので、少し古い記事だが紹介する。小池生夫 2008 「世界基準を見据えた英語教育」、『英語展望』、2008年夏号(pp.14-17)私はいろいろと熟慮した結果、アンケートの回答者を海外交渉の経験があるビジネスパーソンに代表してもらうことにした。多くの実験を経て、アンケート回答者7354名という新聞社等の世論調査回答者数をはるかに上回る数が得られたのは、...(中略)...のお蔭である。この数量の分析結果は、講演等で多くの人からの好ましい反響を直接いただいたことからも実感することができた。(p.15)小池氏は自身の調査の「回答者の多さ」を誇らしげに語っている。しかしここで重要なのは、なぜ「新聞等の世論調査」が1000人程度から多くても三、四千人程度の規模でしか行われないのか、きちんと考えることである。新聞社が「7000人」もの調査をやらないのにはきちんとした