サッカーは現代の代理戦争だと良く言われる。レアル・マドリーとバルサのクラシコ、セルティックとレンジャーズのオールドファームなど、民族や宗教、社会階級を代表するクラブ同士の対決は、世が世なら戦争や革命、虐殺になりかねない物をサッカーで消化させているようなもので、良くも悪くも日本には存在しにくい概念である。 そして韓国や中国が日本に持つ意識も、本当のところはどうあれ民族教育によって不倶戴天の敵とされている事は確かで、この試合も全北はセレッソに対して完全に戦争を仕掛けてきた試合だった。 まず、セレッソの中でもフィジカルに長けた中盤の要であるキム・ボギョンを、まずはスネに対するローキックを叩き込み、次にヘッドバッドで顔面を骨折させるという実力行使に出てきた。言うまでもなくボギョンは韓国人だが、敵国スパイになった同胞は憎さ百倍とばかりに遠慮無く壊しにかかった。アジアの審判で韓国ホームであれば、いきな