元「銀杏BOYZ」中村明珍さん ギターを鍬に「スローライフじゃない」島暮らし 5枚 人気パンクバンド「銀杏BOYZ」のギタリストだったチン中村こと中村明珍さん(42)が脱退後、山口県の周防大島に移住し、農業と僧侶などを兼務しながら送る日々をつづった著書「ダンス・イン・ザ・ファーム」(ミシマ社)が、発売3カ月で増刷と反響を呼んでいる。コロナ禍でリモートワークが進み移住への関心が高まる中、ギターを鍬(くわ)に持ち替えた中村さんの「スローライフじゃない」島暮らしについて、オンラインで聞いた。 リモート画面の向こうから、中村さんのゆったりとした口調に合わせるように鳥のさえずりが聞こえてくる。住まいは使われなくなった元幼稚園。画面を窓の外に向けると、風にそよぐ緑、飼っているヤギの小屋も見える。遠くには瀬戸内海が広がっている。 のどかに流れる島時間-。そんな、こちらの思いを見透かしたかのように中村さん