今年の2月にエルピーダメモリが会社更生法の申請をしました。ソニーが大量のリストラに踏み切ったのも記憶に新しいです。また、現在ではシャープが鴻海(ホンハイ)が出資の引き受け(被買収の第一歩)の交渉を行なっています。 まだまだ元気な製造業も勿論ありますが、いくつかの製造業が苦戦しているのは明らかです。製造業は、大なり小なり規模の経済で戦うので、売れないと一気に固定費が重くのしかかります。高コストの日本製は、価格競争に傾くとなかなか勝てません。 日本の何が高コストか?人件費と法人税です。法人税が高い理由は簡単で、消費税が低いからです。この話はまた今度にしたいと思います。 日本の人件費は高い。アジアのどの国より高い。しかしこれが問題になることは、これまでありませんでした。比較する機会がほとんどなかったから。しかし今は本当にその「高さ」に見合った価値を出すことが要求されつつあります。人的役務も国境を