何が一番辛いって、自分の感受性に嘘を吐いて生きることだと思う。感情には嘘が付ける。でも感受性って、それまでの人生で自分が見たり聞いたものの積み重ねで出来ている。理解されなくてもいい。どうか放っておいて欲しい。なのにそれを否定されると、私は全てがどうでも良くなる。それまで何ともなくても、一気に波が引いたように冷める。そうして、心が冷えていく。 私が人付き合いを厭う一番の理由はそれだ。人との関わり合いでは、必ずどちらかが少なからず我慢しなければならない。私は、我慢が嫌いだ。我儘なんだと思う。他人を振り回す程の勇気もない。だから一人でいるのに、時々興味本位で近付いてくる人は必ずいる。そうして好き勝手に私を批評して利用して、私はそれに振り回される。 大して良いと思わないものを賞賛して、聞きたくもない話に耳を傾け、好きでもない他人に媚び諂う時に、最高に魂が抉れる。人生は限られてる。不快な思いは、なる
今日は、先だっての東京都知事選に関連した、小泉純一郎さんのツイッターアカウントの使い方が、あまりにも典型的な「もったいない使い方」だったことを指摘するとともに、なぜそうなってしまったのか、どうするべきなのかを考えてみます。 短期にゴール達成を促進するのは、ソーシャルの得意分野ではないご存じ小泉純一郎さんの公式ツイッターアカウントですが、都知事選にからんでこんな動きをしていました。 1月19日 公式ツイッターアカウントを開設1月21日 なぜか事務所が開設を否定して、閉鎖(1月23日 都知事選告示)1月27日 「やっぱりやります」と再開(2月 9日 都知事選投開票)2月 9日 32件目のツイートで「これでツイッターを閉じさせていただきます」10万弱のフォロワーいるのに、典型的な「もったいないソーシャルメディアの使い方」でした。 どういう点がもったいないのでしょうか。それは、次の点です。 選挙と
まあ現代においては、軍事技術が高度化して戦闘要員としての頭数がさほど喫緊の課題ではありませんし民間化の流れもあり、日本が世界中に派兵でもしない限り必要性そのものが薄いというのは確かですけど、時折現れる軍事的合理性がないとまで言い切る主張には疑問があります。 喜多野土竜(MANZEMI販売員) @mogura2001 ·2月11日 徴兵制復活を口走るのは、右翼も左翼も右翼も左翼も軍事オンチ。徴兵制度が有効だったのはナポレオンの時代から日露戦争の前まで。高度に機械化・専門家した現代の軍隊では、雑兵の数を集めても戦力どころか足手まとい。装備にも教育にも莫大な莫大な金がかかる。ここらへん、安倍総理も国会で言及。 https://twitter.com/mogura2001/status/433096351379767296 これに見られる典型的な徴兵制軍事的非合理説の主な根拠は、(1)社会の労働
ネットで効率的な情報収集とか言われるようになって久しい昨今、百害あって一利なしなのが「あとで読む」系のサービスだと思う。これを真面目に使いはじめると、ヤバい。 経験上、「あとで読む」ことにしたものを後から読んで、メリットがあったことはほとんど一度もない。何らかの行動に繋がったこともない。 「あとで読む」ことにした時点で、それは今日この時を使って読む価値がない文章だったということだ。そんな文章が、後から参照して価値のある文章になることはほぼ無い。 一番よくないのは、「あとで読む」ことが可能であることによってその情報が今の自分にとって本当に必要なのかどうか、判断する必要がなくなってしまうことだ。 ひょっとしたらいつか必要になるかもしれない。そんな情報ばかりストックしていると、本当に今必要な情報への感度が鈍る。それが自分にとって本当に必要な情報かどうか分からないというのはつまり、自分が今なにをす
慶応3年に生まれ、明治・大正を経て昭和22年に他界した幸田露伴は、『五重塔』『風流仏』などの名作を生み出した文豪。それらの小説が広く知られる一方で、明治末に書かれた人生論『努力論』も高く評価されています。 ただし、露伴の文章は難解であることでも有名。現代人にはなじみのない漢語や四文字熟語が次々と出てくるので、漢文や仏教によほど詳しい人でない限り、原著を読んだとしても内容を直接的に理解することは非常に困難なのです。 とはいえ、「だから読むのはやめよう」となってしまうのではもったいない。ということで、オリジナルの持ち味を生かしつつ、現代の読者にも読みやすいように編集したのが『超訳 努力論 幸田露伴』(三輪裕範編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。原著の難解な文章を平易な現代文に書きなおしたうえで、重要なエッセンスが抜き出されているため、とても読みやすくなっています。ところで「超訳」と聞いて
別に今の若いヤツに欲がないってわけじゃない。よく「オタク」だというけど、かえってひとつの対象や趣味にハマることは多い。「AKB 48に人生を賭ける」とか「新型のiPhoneを買うために何日も並ぶ」とか「都内の行列ができるラーメン屋を完全制覇する」みたいなヤツは至るところにいるわけでさ。だけどよく考えてみると、そういうのはたいがい「小銭ですむ道楽」なんだよな。 意識的なのか無意識なのかはわからないけど、若いヤツの多くが、無理して働いて自分の収入やステータスを上げようとしなくても追っかけられる趣味や道楽を選んでしまっているわけだよ。 アイドルだとかスマホだとかラーメンみたいな狭いところに自分のテリトリーを限定して、その中だけで生きていこうとしているんだよな。 だから給料が少々下がろうが、税金が増えようが、そういうことは見ようとしないし、深く考えない。楽に稼いで、その範囲の中で自分の好きな
http://b.hatena.ne.jp/entry/nanaoku.hateblo.jp/entry/2014/01/17/130610 該当記事が消えているようなので、ブコメのページを貼っておく。 「ごちそうさま」という言葉の由来が「走り回って食材を集め、提供する」という無償の好意に対する感謝の言葉であるということは、わりに一般的な知識だと思う。 注意したいのは、この言葉の中には、あらかじめ「無償」「好意」という意味が含まれている、ということだ。現在でも、年輩の方に、飲食的でごちそうさまということの是非を問えば、違和感を示す人は決して少なくないのではないかと思われる。なぜなら、飲食店でそう発言した瞬間、そこでの食事は無償であるという前提になるからだ。もちろんそういうことはありえないわけで、これは単純に使う場所とタイミングをまちがえている、つまり誤用であるということだ。 現在でもこの厳
2時間しか眠れなかったが、なんとか起きて出勤。朝はアルゴリズム演習の授業。先日台風で休講になった日の補講なのだが、3限以降は休講にならなかったので、1-2限だけの補講のはずなのに、1限の授業が休講だったので、実質自分の授業のためだけに学校に来ている人がほとんどだったらしい……(出席しなくてよいし、課題を出すだけでもよいと伝えていたところ、1/3の学生が出席。) 今年度の講義はこれで全部終了。来年は今年度やる予定でウォーミングアップに3回かかってしまったためにできなかったデータ構造と、ソートアルゴリズムをカバーしたいところである。 お昼は学内のお仕事に関係する説明会。どういう分担か事前に知らされていなかったのだが、1時間半あった説明のうち、自分に関するところは1分くらいで、残りは全部自分に関係ないところだった。説明会のあと、コース内の先生方に自分がやる予定の仕事がどういうものか教えていただい
後半に見解を書きました。合わせて御覧ください 自分に非がある場合(無意識に真似てたとか、そういうレベル) 「拙作”○○”は△△さんの作品”□□”から、その一部(あるいは大部分)を参考にさせて頂きながら制作致しました。事前の許諾や報告の有無は元より、今回の件についてご指摘頂く結果に至りましたことは、私の不徳・不躾の致すところでございます。△△さんおよびファンの皆様には、大変不快な思いをさせ、またご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。今後は、制作に対して真摯に向き合い、オリジナリティを追求して参りたい所存でございます。」 自分に若干非がありそうだが、見方によってはいちゃもんかもしれない場合 「拙作”○○”における一部の表現が△△さんの作品”□□”の一部を真似たのではないか、といった批判を頂いております。私本人としては勿論、そのような意図はございませんが、一部の方に盗用したと思われる結果に至
結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki Twitterはとても楽しいんだけど、ずうっと眺めていると、物事の表面だけを見て「それ、知ってる」錯覚に囚われる。ヘッドラインだけ見て理解したつもりになる。自分の主戦場以外ならそれもいいけど、主戦場ではまずいよね。時間かけて資料や本を読み込んで自分で試して考えていかないと。 2013-11-17 18:11:09 結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki 「時間をかけて」と書いたけれど、時間をかければいいというものではない。しかし、「時間がない」を理由にしてサボるのはよくない。必要とあらばたっぷり時間をかけることが何事につけ大事だと思っている。「お金は時間を買うために使う」のがよいと常々思っている。 2013-11-17 18:16:32
外交ウォッチャー的な謎の肩書きでインタビューが掲載されておるのですが、ご関心のある方は是非ご笑覧いただければ幸いです。 何と申しますか、もしも安全保障の世界で王監督がいたら「賢人にも格というものがある」と批判されそうで、文字通り1995年の「伊良部小宮山ヒルマン河本成本らで強力投手陣が形成されてチームも二位へと躍進したため、いつもと変わらない園川も好投手に祭り上げられる」状態になっております。とっても園川な気分で一杯です。 ムックとしては、安全保障を語る上で必要な領土問題や周辺事態に関する法整備、あるいは自衛隊や海上保安庁といった関係組織の状況や課題が丁寧に整理されておりますので、私の意見はともかく参考図書としてお読みいただけると良いかなあと思っております、はい。 基本的には、情報分野やロビイング対策といった、原則論のことが私の担当になっておりますけれども、中国経済圏に飲み込まれていく過程
昨日、「新政権の初日」をテレビで見ていて、「民主党もいろいろ学んだよね。」とつくづく思った。 新大臣の誰一人として浮ついた表情を全く見せず、それぞれ鳩山総理から与えられたミッションと、マニフェストの諸項目にそって自分の仕事を理解しているように見えた。決意と緊張感を漂わせる表情は、誠実ささえ感じさせた。 メンバー間の意見の齟齬を突くような記者の質問にもそつなく答えている。「民主党政権 Day zero」としては上々の出来だったのではないか。今までは派閥で配分されていた“副大臣”などのポストも、それぞれの大臣がリクルーティングをやっているようだ。 お子ちゃまサークルのようだった民主党をここまでに育てたのは、数々の、多大な犠牲を余儀なくされた“大失策”であったと思う。 その最大のものは俗に言うメール事件だ。当事者は最後は自殺にまで追いやられた。民主党は解党の危機といわれた。あの事件なしに今の民主
2013年の6月7日にアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業式でスピーチをした、ドロップボックス社CEOのドリュー・ヒューストン(Drew Houston)のメッセージは、印象的で素敵でした。 素晴らしいスピーチなのに日本語にはまだあまり訳されていないようなので、ここで簡単に紹介したいと思います。 MITを2005年に卒業してドロップボックス社を立ち上げて大成功したドリューは、充実した人生を生きるために必要なコツ(虎の巻)について、その日MITを卒業する学生たちを前にして、こう語りました。 「というわけで、僕は君たちにちょっとした虎の巻を伝授したいと思う。僕も自分の卒業式だとしたらそれが聞きたかったからね。僕の虎の巻には、実は多くのことは書かれてない。テニスボール、サークル、30,000という数字、それだけだ。これだけ聞いても何のことだかまださっぱりだとは思うけど、ちょっと
原子力発電については、福島の事故以来、推進派、反対派入り乱れて、様々な議論が起こっていますが、ちきりんとしては、賛成・反対の前に、いろいろ知りたいこと、検討して欲しいことも多いので、それらについてまとめておきます。 1.個別の原発のリスク洗い出しと対策検討 いったん原子力発電所に問題が起こると、広範囲に影響が及ぶことを福島の事故は教えてくれました。そしてそれらの問題の大きさと種類は、個別の原発立地によって大きく異なります。 今、存在している原発を(稼働するしないに関わらず)そのままの立地に残すのか、廃炉にして放射性物質自体を移動させてしまう(その地に置かないようにする)のか、ということを決めるには、「万が一の時、何が起こりえるのか?」について理解しておく必要があります。 原発のリスクというと、その原発ができてからの年数(老朽化度合い)や、地震の発生確率(活断層の存在云々)ばかりが取りざたさ
前回、「今どき事業戦略を立てる時、自社の強みは何かみたいなところから考え始めるなんて、もうそれだけで終わってるよね」と書きました。 でも、戦略考えるときに、自分の強みから考えるって王道じゃないの? そういうフレームワークも習ったことあるよ、という人もたくさんいるでしょう。 じゃあなんでこういう話になっているかといえば、それは「時代が変わったら、答えも変わるのよ」って話です。 確かに昔なら、自社の強みから何を作るかねって考えるのもアリだったと思います。なぜなら「自社の強み」って、(自社にとっても他社にとっても)そうそう簡単には変えられないものだったから。いわば、固定的な条件だったんです。 たとえば、長年かけて培ってきたノウハウだったり、特許で守られた技術だったり、何年もかけて細かく調整&改善してきたラインの行程だったり。 うちは持ってるけど、他社にはおいそれと真似できない、一朝一夕には作れな
おめでとうございます mixiの社長だった笠原さんが、会長になり、新社長として、朝倉さんが就任し、また取締役メンバーも変わったということで話題になっています。 Yahoo!JAPANも、設立以来、非常にうまくいっていた経営陣を刷新し、若返りを計ったことで、さらなる発展をしているところを見ると、このmixiの判断にはどうしても期待してしまいます。 ちなみに朝倉さんというのは、一度、イベントで共演させていただいたのですが、スマートで頭が切れる匂いがプンプンしているのに、非常に物腰が柔らかい方でした。初対面から喋りやすい感じの方で、社内の人望も厚いのだろうという思われます。 そして、COOの川崎さんは、はてなという業界では有名なインターネット企業の元副社長であり、その後、ベンチャーを経て、mixiにジョインしています。マネタイズを含めた、事業推進などに関して強い方であり、COOというポジションが
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