ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (654)

  • [2]深見頼母はパーフェクトヒューマン ~『男色義理物語』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回のあらすじ】 時の権力者唐橋侍従の元に、深見頼母という少年が仕えていました。 --------------------------------- 霞亭文庫 · 男色義理物語 · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ 男色義理物語 : 4巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※赤字の書入れ等は筆者。 【原文】 凡《およ》そ哥《うた》の道《ミち》にハ、貫之《つらゆき》、壬生《ミぶ》の忠岑《たゞみね》等《ら》が心にも適《かな》ひ、詩《し》は杜子美《としミ》、山谷《さんこく》が跡《あと》を覆《おほ》ふ興《きやう》有りければ、拾遺《しうい》の君《きみ》もいと憎からず、余人《よひと》に超えて情けしふ召《め》し使ひ給ひ、則《すなハ》ち時《とき》の儒官《じゆくわん》に通ハせて、周公《しうこう》、孔子《かうし》の道《ミち》を猶《な》を、尋ね聞かせ給ふ。 宛《さなが》ら顔回《がんくわい》が心に

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    kapibara5168
    kapibara5168 2024/03/24
    雲の上の美しき人、心乱されますよね。現代では憧れのパーフェクトヒューマンもすぐに粗探しをされ地上に引きずり落とされてしまう、夢のない世の中になったなぁと。
  • [1]深見頼母は変名です ~『男色義理物語』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回から読み始める『男色義理物語』は、元禄十二[一六九九]年に出版された作品です。 『男色義理物語』は、長らく写で伝えられてきた、江戸時代の男色小説の元祖である『藻屑物語』という作品を、ほぼそのままの内容で出版したものです。 『藻屑物語』は、おそらく寛永末[一六四三]年頃に成立したと思われ、成立時期的にジャンルは仮名草子になりますが、ほぼ同じ内容なのにもかかわらず、出版時期や形態の関係で、『男色義理物語』のジャンルは浮世草子になっているというねヾ(๑╹◡╹)ノ" 『藻屑物語』と『男色義理物語』は文章的にもほぼ同じなのですが、もちろん相違点があります。 なので、今回は『藻屑物語』及び異『雨夜物語』と、『男色義理物語』との相違点も確認しながら読んでいきたいと思います。 あ、『雨夜物語』の方が家で、『藻屑物語』の方が異だという説もありますが、それに首を突っ込むと収拾がつかなくなるので、今

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  • [2]そうげん火~『新御伽婢子』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    そうげん火のお話の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" どうやら、壬生寺の近くに出る怪火のお話のようですヾ(๑╹◡╹)ノ" 『新御伽婢子《しんおとぎぼうこ》』巻三「野叢火」[天和三(一六八三)年刊、西村市郎右衛門作] ※東京大学駒場図書館所蔵。赤字の書入れ等は筆者。 国書データベース 【原文】 茶店《ちやてん》、軒《のき》を並べ、參詣《さんけい》の人、更《さら》に止《や》む時無し。 此の寺の傍《かたハら》に、草茂《くさしげ》り松生《まつお》ひたる野に、一つの㚑火《れいくハ》有《あ》りて、闇夜《あんや》《やミのよ》に成れば、必ず其の辺《わた》り飛行《ひぎやう》す。 其の火、世の常に変はり、色青《いろあを》く光り、或る時ハ草に在り、或る時は空《くう》に、一所《いつしよ》定《さだ》めず。 俗、宗玄火《そうげんび》と呼《よ》ぶ。 其の始《はじ》めを聞《き》くに、昔、此の地蔵堂《ぢざうどう》に、宗玄と言ふ下法

    [2]そうげん火~『新御伽婢子』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2024/02/03
    小学生の頃の理科の実験の授業中、私の班でロウを溶かしたお皿から火が一塊り浮き上がり皿の上を少し飛んでから消えました。ちょっと騒ぎになりましたがそのロウ、お寺の子が寺で使用済みのを持ってきたものでした…
  • [1]そうげん火~『新御伽婢子』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    北見花芽の江戸文学紹介ブログは、この「うきよのおはなし」(館)と、「浮き憂き江戸文学」(別館)の二体制で運営することになりましたヾ(๑╹◡╹)ノ" というわけで、別館で予告していた、『新御伽婢子』巻三に書かれている、「そうげん火」のお話を読んでいきましょうヾ(๑╹◡╹)ノ" kihimihamame.blog.jp 『新御伽婢子《しんおとぎぼうこ》』巻三「野叢火」[天和三(一六八三)年刊、西村市郎右衛門作] ※東京大学駒場図書館所蔵。赤字の書入れ等は筆者。 国書データベース 【原文】 野叢火《やさうのひ》 都四条の北、大宮《おほミや》の西に、古《いにしへ》、淳和天王《じゆんわてんわう》の離宮《りきう》在りける。 此処《こゝ》を西院《さいゐん》と名付く。 後に橘《たちばな》の大后《おほきさい》の宮《ミヤ》、住み給ヘりと言ふ。 時移り、世遥かに、宮殿《きうでん》ハ皆、絶《た》えて、纔《わづか

    [1]そうげん火~『新御伽婢子』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 豆腐小僧類似妖怪追加分ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    以前書いた、豆腐小僧大集合の記事に、こちらの類似妖怪を一体追加しましたので、よろしければ、ご覧くださいませ。 kihiminhamame.hatenablog.com というわけで、ご心配をおかけしましたが、みなさまの暖かい励ましにより、ぼちぼちと、はてなに戻ってくることにしましたので、今後とも、よろしくお願いします。 まあ、はてブの問題は何一つ解決していないのですがねヾ(๑╹◡╹)ノ" なお、せっかく新しく開設したので、こっちでの更新も続けることにしました。 kihimihamame.blog.jp ※諸事情により、このアカウントで、はてなブックマークに伺うことができなくなりました。ご了承ください。 グループ参加してます、ポチしてね♪ ランキング参加中歴史 ランキング参加中読書 ランキング参加中知識 姉妹ブログもよろしくね♪ヾ(๑╹◡╹)ノ" myougirl.hatenablog.co

    豆腐小僧類似妖怪追加分ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2024/01/24
    遅ればせながら…とうとうご帰還ですね!江戸文学を広めるという志、応援しております(・∀・)
  • 新年のごあいさつヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    当ははてなに戻って来たいんですが、あれだけ啖呵を切って出て行ったので、今更戻るに戻れないという。。。 kihimihamame.blog.jp

    新年のごあいさつヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2024/01/02
    良かったですわ!堂々と帰ってきてくださいませ。やっぱりはてなには先生と三つ目君がいないと締まりませんわ。
  • 「うきよのおはなし」最終回ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    当は書かないでおこうと思ったのですが、何を言わずに去るのも逆に不誠実かなと思いまして。 今回が当に最後のはてなブログでの更新になります。 とか言って、しれっとまた更新してたらゴメンねw なるべく感情を抑えながら、簡潔に書いたつもりですが、読んで気分を害する方もいるかもしれないので、一応、そっ閉じ推奨ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 運営の方も読まないでくださいw ------------------- はてなブックマークをBANされたのがやはり納得いかなくて、BANされた報告記事を書いたあとで、みなさんが私がはてなから離れるのを寂しがってくださったのもあり、やはり何とかならないかと、返信がないのは覚悟の上で、もう一度、はてなにメールをしました。 すると、返信が来たので、ビックリしました! 要は、複数アカウントで同一記事にブックマークをする行為は規約違反で、意図的であろうがなかろうが、一律にBAN

    「うきよのおはなし」最終回ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/12/17
    先生のブログのおかげで江戸文学に興味が湧きましたし、ほんの少しですが古い文字も読めるようになりました。ありがとう〜!ちょっと悔しいけど発表出来る媒体はいろいろありますしこれからも仲良くしてくださいね♪
  • 諸事情によりヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回の記事、はてな運営に削除するように言われたので、削除しました。 その前の記事は、削除するようには言われていませんが、自己判断で削除しました。 【12/17追記】問題のある個所を修正して再公開しました。 言いたいことは山ほどあるのですが、こんな世の中なので(?) とりあえず、ライブドアブログにお引越ししたことだけを、お伝えします。。。 引っ越し先はこちらです!ヾ(๑╹◡╹)ノ"ヾ(๑╹◡╹)ノ"ヾ(๑╹◡╹)ノ" kihimihamame.blog.jp はてなとの縁は切っても、みなさまとの縁は切りたくないです!!! 私の方からは、何らかの形でみなさまのブログへの訪問は継続しますので! 更新情報は、 X https://twitter.com/kihimin https://twitter.com/myougirl Threads きひみハマめ (@kihimihamame) on Th

    諸事情によりヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/12/17
    あれれ、前のは削除になって(させられて)しまったんですね。怖いなぁ…。
  • さらば!はてなブログヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はてなブログでの更新を今回で終了することになりました。 先日、次のようなメールがはてな運営から来まして、 -------------------- -------------------- 突然、私が運営する三つのアカウント全てのはてなブックマークが利用停止になってしまいました。 当然、異議申し立てをしたのですが、 -------------------- -------------------- ほぼ、同じ文面のメールが返って来ただけで、全く相手をするつもりはないようでした。 三つのアカウントそれぞれで、みなさんの所にブックマークに訪れていたのが、スパム行為と勘違いされたのかなと思うのですが、理由は教えてくれないので不明です。 もちろん、三つのアカウントは正規の手順で登録したものです。 はてなブックマークが利用停止になってしまったので、みなさんの所にブックマークを付けに行くことが、永久に

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    kapibara5168
    kapibara5168 2023/12/05
    え!ブログを引っ越されたのは気づいてたんですが、最近はてなブログとご無沙汰しているのでそんな経緯があったとは知らず。はてな運営も随分と乱暴ですね。先生の「浮世」は、はてなの優良ブログだったのに…。
  • [4]累ヶ淵~『新著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    国書データベース ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 【原文】 翌日《よくじつ》、又来り、「如何《いか》に」と問ひ給へバ、 「地獄《じごく》、極楽《ごくらく》を目《ま》の当たりに見侍りぬ。 極楽《ごくらく》の門前に僧、御座《おハ》して、『此の所の事、語《かた》るな』と固《かた》く制《せい》し給ひぬ。 其の僧、数珠《じゆず》を与へて、我《わ》が名を妙槃《ミヤうはん》と付け給ひし。 又、累《かさね》、其の門外にて、 『汝《なんぢ》は定業《じやうごう》来たらねバ、皈《かへ》るべし』 とて、衣の半《なかば》[はん?]を我に掩《をゝ》ひて、 『此処《こゝ》は地獄《ぢごく》なるぞ』 と云ひて去りにき。 我、衣《ころも》の隙《ひま》より覗《うかゞ》ひしに、白き途《みち》有りて、累《かさね》、其の方へ至ると思へバ、梦《ゆめ》の覚めたる心地《こゝち》しけり」 と語れり。 【現代語訳】 翌日、祐天は

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  • [3]累ヶ淵~『新著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    国書データベース ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 【原文】 祐天《ゆうてん》、名号《ミヤうごう》を書き、四方の柱《はしら》に張《は》りて、 「一向《ひたすら》に念仏セよ」 と勧《すゝ》め給へば、 「怨霊《をんれふ》、胸を押さえて唱《とな》へ難《がた》し」 と言へども、強《つよ》く責め給へバ、漸《ヤうヤ》く二三遍 唱《とな》ふる辞《ことバ》に続きて、十念《じふねん》を授《さづ》け畢《をハ》りて、 「如何《いかゞ》」と問《と》へバ、手を放《はな》ち退《しりぞ》く。 又十念をすれば、愈《いよ》/\退《しりぞ》いて西の窓《まど》に向かふて居《い》る。 又十念をすれば、何方《いづかた》へか去《さ》つて見えざりしが、又東の方に居《い》けり。 時に守《まも》り尊《ほんぞん》を拝まセけれバ、有り難く頂戴《てうだい》しけり。 暫《しバ》し有りて、尊を取らんとし給ふに、目を付けて恭《うやま》

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  • [2]累ヶ淵~『新著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    国書データベース ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 【原文】 我、最期《さいご》の事ハ、法恩寺村《ほうをんじむら》の清右ヱ門も確かに見《ミ》たり」 と様/゛\の恐《おそ》ろしき事共、云《い》ひし。 人〻、恐《をそ》れ噪《さワ》ぎ、村の者共来て、問《と》ハバ、「しか/゛\」と答《こた》ふ。 頓《ヤが》て僧《そう》彼是《かれこれ》を招《まね》き、祈祷《きたふ》セしかど、更《さら》に験《しるし》無かりし。 然《しか》るに、三月十日、飯沼《いゝぬま》弘経寺《くぎヤうじ》の所化《しよけ》祐天《ゆうてん》、同侶《どふりよ》二三人 倡《いざな》ひ来りて見給ふに、件《くだん》の苦しミにて有りければ、同音《どうをん》に數遍《すべん》念仏《ねんぶつ》して苦しみを問えバ、 「怨霊《をんれう》、今迄ハ胸《むね》の上に居《い》て苦しかりしが、今ハ脇《ワき》に居《い》て我《ワ》が手《て》を放《はな》たず」

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  • [1]累ヶ淵~『新著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「累ヶ淵」のお話の初出は、椋梨一雪《むくなしいっせつ》作『古今犬著聞集《ここんいぬちょもんじゅう》』[天和四(一六八四)年成立]巻十二「幽霊成仏之事」です。 『古今犬著聞集』は、出版されたものではなく、写で伝わったものですが、この『古今犬著聞集』に記載された話を元に脚色して、仮名草子として出版された、残寿《ざんじゅ》作『死霊解脱物語聞書《しりょうげだつものがたりききがき》』[元禄三(一六九〇)年刊]によって「累ヶ淵」のお話は世間に広まりました。 今回、読むのは、『新著聞集』[寛延二(一七四九)年刊]巻十三「絹川の二霊念仏生を転ず」です。 『新著聞集』は『古今犬著聞集』などを再編集した説話集なので、『古今犬著聞集』「幽霊成仏之事」と『新著聞集』「絹川の二霊念仏生を転ず」はほぼ同内容です。 つまり、今回読むのは、脚色されたものではなく、ほぼオリジナルに近い「累ヶ淵」のお話です。 別に『古今犬

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  • [5]日本三大怪談に異議あり??? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    あれ? 前回で「四谷怪談」「牡丹灯籠」「皿屋敷」の日三大怪談は終わったはずだけど、なんで続いてるの? 異議ありだからだよ! なにが? 日三大怪談が「四谷怪談」「牡丹灯籠」「皿屋敷」っていうのに納得できないの! なんで? だって、「牡丹灯籠」は、元々中国の話だし、「四谷怪談」「皿屋敷」のような恨みの要素が少ないからだよ! かといって、「牡丹灯籠」に代わって日三大怪談に入れるような話があるのかい? あるじゃないか!どん! ◆桃山人作・竹原春泉斎画「累《かさね》」『絵百物語』巻4[天保十二(1841)年] ※wikipediaより 「累ヶ淵《かさねがふち》」だよ! 「累《かさね》が死霊《しりょう》のことは、世の人の知る所也」 って書いてあるように、今では忘れられちゃってるけど、当時は誰でも知ってる話だったじゃないか! なるほど、それは一理あるね。 君が三百年生きてる妖怪だということを忘れ

    [5]日本三大怪談に異議あり??? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/04/18
    し、知らなかった…!このお話。挿絵を見る限りマジコワそうですね。どんなお話なんだろう。ビクビクしながらお待ちしております。
  • [4]お菊虫 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    お菊虫に関しては、暁鐘成《あかつきかねなる》『雲錦随筆《うんきんずいひつ》』(文久二[一八六二]年刊)巻一に図入りで書かれています。 国書データベース ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 【原文】 〇播州巡覧圖會《ばんしうじゆんらんづゑ》ニ云《い》わく、皿屋敷の世話《せわ》ハ、児女子《じぢよし》の口にのミ殘りて、書き傳へたる物無し。 適《たま/\》播州志《ばんしうし》の類《るい》に聞ゝ書き等《など》有れども、芝居の下手趣向《へたしゆかう》に似て、必ず偽作《ぎさく》とハ見えたり。 寛政七年卯年《くハんせいしちねんうどし》、お菊虫と言ひて持て囃《はや》せり。 世俗《せぞく》にお菊の年忌毎《ねんきごと》に出づると言へり。 是《これ》、妄談《もうだん》の甚《はなハ》だしき也。 漢名《かんみやう》を蛹《よう》と言ひて、毛虫等の蝶《てふ》に成らんとす前に、先《ま》づ斯《か》くの形に變ハれり。

    [4]お菊虫 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/04/18
    ジャコウアゲハ、検索しましたよ〜!口っぽいあたりは赤い紅がさしてあるようにも見えるので、当時の人は女性を連想したのかしらん?
  • [3]「皿屋敷」 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「皿屋敷」は、家宝の十枚揃いの皿の一枚を割ったという濡れ衣で殺され、井戸に投げられたお菊さんが幽霊となり、毎晩、井戸の中から「いちま~い、にま~い、、、きゅうま~い、いちまい足りない~」と皿を数えて恨むというお話です。 「播州皿屋敷」と「番町皿屋敷」の2バージョンがメジャーです。 それでは、今回も北斎と芳年の浮世絵をどうぞ。 葛飾北斎「皿屋敷」『百物語』[天保1(1830)年頃] ※Wikipediaより 「さらやしき/百物語/前北斎笔[筆]/霍[鶴]喜板」 お菊さんの体が皿で表現されています。 月岡芳年「皿屋敷 お菊の霊」」『新形三十六怪撰』[明治31年(1898)年] 新形三十六怪撰 皿やしきお菊の霊 (新形三十六怪撰) - 国立国会図書館デジタルコレクション 「新形三十六怪撰 皿やしき/お菊の霊 芳年 芳年」 前回の四谷怪談と異なり、こちらは分かりやすく、井戸から現れたお菊さんの霊が

    [3]「皿屋敷」 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/04/05
    北斎の絵は蛇のように連なったお皿がお菊さんの恨みを表しているようで、芳年のお菊さんはただただ悲しげ。絵師によって印象が変わりますね。人の顔のような模様の蜘蛛なんかもいますが、あれもひょっとして…!?
  • [2]月岡芳年「四谷怪談」 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    それでは、今回は「皿屋敷」を。 ちょっと待った! 何? 前回、北斎の「四谷怪談」と芳年の「牡丹灯籠」の絵を紹介してたけど、北斎の「牡丹灯籠」と芳年の「四谷怪談」の絵はないの? 北斎の「牡丹灯籠」の絵は、探したけど、それらしいのはこれしかなかったよ。 (右のリンク先参照)絹着色骸骨図 台東区ホームページ ほかに北斎の「牡丹灯籠」の絵をご存じの方はお教えくださいませ。 芳年の「四谷怪談」はあるんだけど、あえて紹介しなかったんだ。 何で? ほら。 月岡芳年「四ツ谷怪談」『新形三十六怪撰』[明治25(1892)年] 新形三十六怪撰 四ツ谷怪談 (新形三十六怪撰) - 国立国会図書館デジタルコレクション あ、聞いて聞いて、右上に書いてある文字、読めるよ! 「四ッ谷怪談」って書いてある! いや、ほぼ漢字だから誰でも読めるでしょ。。。 でも、この絵のどこが「四谷怪談」なの? そう、「四谷怪談」っぽくな

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    kapibara5168 2023/04/02
    たしかに四谷怪談の挿絵だとは説明を読まないとわかりませんでしたが、幸せそうな親子に忍び寄る蛇のような帯の不穏な空気が不気味です。月岡芳年さんの絵は繊細で美しいですね。
  • [1]「四谷怪談」「牡丹灯籠」 ~日本三大怪談~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    久しぶりに怖い系のをやりたいなと思いまして、季節外れですが、「日三大怪談」でも。 とはいえ、「日三大怪談」って何?ってことで、検索してみると、誰が決めたかは知りませんが、「日三大怪談」は、「四谷怪談」「皿屋敷」「牡丹灯籠」のようです。 四谷怪談 「四谷怪談」は、夫の伊右衛門に殺されたお岩さんが、幽霊となって復讐をする話です。 葛飾北斎「お岩さん」『百物語』[天保1(1830)年頃] ※wikipediaより こちらの北斎の画像は、提灯からお岩さんが現れる、芝居のシーンを絵画化したものです。 以前にも紹介したのですが、みなさん、提灯に書かれている文字は読めますか? 抜き打ちくずし字テストですヾ(๑╹◡╹)ノ" 記憶の良いみなさんなら覚えておられるはずです! 正解は最後に! ちなみに、右上の文字は「お岩さん/百物語/前北斎笔[筆]/霍[鶴]喜板」です。 牡丹灯籠 「牡丹灯籠」は、毎晩、牡

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    kapibara5168
    kapibara5168 2023/04/01
    くずし字クイズ、大体は読めましたがちょいと間違えました。次は皿屋敷ですか!たしか勤め先の大事なお皿を割ってしまい…のお話ですよね。子供の頃に、いちま〜い、にま〜いと数えているドラマを見た思い出。
  • 馬喰町の宿に帰る ~『金草鞋』初編下巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館デジタルコレクション ※損傷個所は可能な限り修正しています。 【原文】 月麿画《つきまろが》 十返舎一九戯著《じつぺんしやいつくぎちよ》 二人ハ、一日見物して歩き、日も暮れければ、吉原《よしわら》限りに、また、両国《りやうごく》から五百羅漢《ごひやくらかん》、亀戸《かめゐど》、向島《むかふじま》、其の外《ほか》、王子《わうじ》、雑司ヶ谷《ぞうしがヤ》、堀ノ内《ほりのうち》ハ、此の後編に見物すべしと、先《ま》づ、馬喰町《ばくろてう》の宿へ立ち帰りける。 「さて/\、今日ハ芝屋さあの看板のう只《たゞ》見て来る。 吉原じヤア、御洒落《おしやらく》さあと行《い》き合《や》つて、手さあちくと触つて来る。 貝回《ばいまわ》しが気の違ハ無い内に、逃《ぬ》げて来る。 道/

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    kapibara5168
    kapibara5168 2023/03/29
    延高と千久羅坊の表情がいいですねぇ。ケチと言われても本人たちには楽しい旅だったと思われます。自分が楽しかった!と思えたら勝ちですね。20年間書き続けるなんて作者はよほど金草鞋がお気に入りだったのかしら。
  • 新吉原 ~『金草鞋』初編下巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館デジタルコレクション ※損傷個所は可能な限り修正しています。 【原文】 新吉原 聖天町《しやうでんまち》より土手へ上がり、日堤《にほんづゝミ》を真つ直ぐに、吉原に入れば、早ヤ火点《ひとも》し頃、中之町《なかのてう》の茶屋、掛け行灯《あんどう》、一様に点《とも》し、夜店にハ弾き立つる菅掻《すがゞき》の三味線《さミせん》、人の心を浮かし、二人共夢中となり、見る物毎《ものごと》に珍しく、矢鱈《やたら》に其処《そこ》らを覗《のぞ》き回りて、 狂「御洒落《おしやらく》ハ 買ひたいけれど 銭《ぜに》惜しや 見たばつかしで 吉《よし》[止《よ》し]原にせう 延高 「コリヤ、はあ、田舎の御洒落さあとは、でかく違い申すハ。 あの文《ふミ》さあ書いて居めさる御洒落さあハ、幾

    新吉原 ~『金草鞋』初編下巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2023/03/29
    三つ目君もあの禿の髪型が気になりましたか。私もです。しかしまぁ皆、それぞれの立場で言いたい放題ですこと。時代時代の常識は違うでしょうが、人間の本質はいつの時代もそう変わりませんね。