ダイヤモンドSCOOP 企業・産業系のスクープでは定評ある週刊ダイヤモンド、ダイヤモンド・オンラインがお届けするスクープです。記事の鮮度重視!旬のテーマ、人を取り上げていきます。 バックナンバー一覧 東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故に対する損害賠償額は、東電の支払い能力をはるかに上回り、経営基盤を揺るがす。電力安定供給を維持し、賠償方法を確立し、株式、債券の暴落による金融不安を回避するためには、公的関与の“被災者救済策”が必要だ。政府原案が明らかになった。 “被災者救済策”の政府原案が明らかになった。それは、9電力会社の共同出資による「原子力賠償補償機構(あるいは基金)」と呼ぶべきものである。 計画停電で生じた混乱への対応に追われていた経済産業省(資源エネルギー庁)電力・ガス事業部に、4月から新たなミッションが加わった。東電には賄い切れない損害賠償金を捻出するスキーム、被災者救
東京電力が、グループで保有するビルや遊休地、社宅など約1000億円相当の不動産を売却することが15日、明らかになった。 すでに金融機関などに売却を打診しており、来年度にかけて順次実施する。東電は、福島第一原子力発電所の事故に伴う賠償金の支払いで、巨額の資金が必要になる見込みで、国や他の電力各社に資金支援を求める前提として、自ら資産売却を進め、資金確保を急ぐ。 東京電力は、発電所や変電所など事業に必要な施設や土地以外にも、社宅や保養所なども保有し、不動産関連事業やホテル運営も手がけている。 東電は、不動産を主力とする住環境・生活関連事業の売上高が2009年度に1335億円ある。関係者によると、売却できる不動産は3000億円規模という。このうち、早期に売却可能な不動産を、今年度と来年度にそれぞれ500億円分売却する方向だ。
【コラム】それでも政府を信じる日本人 東日本巨大地震 東京では最近、桜が満開だ。上野公園など都内各地は多くの花見客で久々に活気を取り戻している。上野動物園も、中国からやって来たパンダを一目見ようと子供たちで賑わっている。例年、この時期に日本各地で行われる夜桜見物は自制されているものの、町全体が少しずつ本来の姿を取り戻しつつある。水道水が放射能で汚染されているとのニュースが流れた直後、一時はスーパーなどから消えた水も、今では普通に買えるようになった。品薄状態が続いていたカップ麺やティッシュなどの日用品も再び店頭に並んでいる。自発的な節電運動が拡大し、東京の夜には以前ほどの華やかさはないが、路地裏の居酒屋には若い男女の笑い声が帰ってきた。被災者を意識して節約ばかりするのは、逆に復旧の妨げになるという認識も徐々に広まり、デパートや商店街などでは買い物客が増え始めている。 市民は普段の生活を取り戻
余震が続いている。 特に、今週に入ってから、大きめの揺れが頻発していて、苦手な人はかなり参っているようだ。 私は平気だ。地震の揺れには、なぜなのか耐性がある。たぶん「高いところが怖くない」という生まれつきの性質と関係があるのだと思う。 大学に入ったばかりの頃、シャンデリア清掃のアルバイトをしたことがある。 場所は、新橋にあったシティーホテルで、吹き抜けの天井に据え付けられた巨大な照明器具を分解して掃除する仕事だった。 清掃作業は、上下二つのチームに分かれて展開された。 上のチームは、まず、シャンデリアの部品(主にガラスの飾り)を外す。この作業は、ロビーの中央に組んだ足場の上でおこなう。足場は、パイプを組み合わせた骨組みに板を渡した簡単なもので、それなりに頑丈ではあったものの、いかんせん狭い。作業スペースは、地上からざっと7~8メートルの高さで、横幅は80センチほどしかない。作業員は、その8
クリックして拡大する煙を上げる東京電力福島第1原発3号機。左手前が2号機、右奥が4号機=3月21日午後4時10分(東京電力提供) 高木義明文部科学相は15日の閣議後記者会見で、文科省と資源エネルギー庁が平成22年2月に発行した小中学生向けのエネルギー学習用の副読本について、放射性物質(放射能)を「しっかりととじこめています」などとする複数の記述が、東京電力福島第1原発の事故と照らし合わせた際に不適切だとして、内容の見直しを行うことを明らかにした。 副読本は小学生向けの「わくわく原子力ランド」と中学生向けの「チャレンジ!原子力ワールド」で、合わせて約1500万円で作成し、それぞれ全国の小中学校に配布済み。小学生向けの副読本では「原子力発電所では、放射性物質が外にもれないよう、五重のかべでしっかりととじこめています」などと表記し、中学生向けの副読本でも「大きな地震や津波にも耐えられるよう設計さ
川崎市の阿部孝夫市長が津波で残ったがれきなどの処理を福島県側に申し出たことが、論議を呼んでいる。放射能に汚染されたゴミを持ち込むなと苦情も殺到しているが、市はそうしたゴミは処理しないと否定している。 がれき処理表明は、阿部孝夫市長が2011年4月7日、出身地の福島県に出向いたときだった。 4月中にも始まる見通しも報じられたが… 新聞各紙によると、阿部市長は県庁で佐藤雄平知事に会い、「津波で残ったがれきなど粗大ごみを川崎まで運び処理したい」と申し出た。佐藤知事は感謝の意を示したうえで、担当者に検討させるとした。川崎市は、阪神・淡路大震災などでがれきなどの災害廃棄物を貨物列車で運んで処理した実績があり、今回もその手法を活用すると説明したという。すでに調整を進め、4月中にも始まる見通しとも報じられた。 ところが、この報道に、市民らから「放射能に汚染されたゴミを持ってくるのか」と批判が高まり、同市
トップ > 愛知 > 4月15日の記事一覧 > 記事 【愛知】 中古衣料送らないで 県内支援団体が悲鳴 2011年4月15日 東日本大震災の支援物資にと、民間の支援団体「愛知ボランティアセンター」に中古衣料が多く寄せられ、センターが扱いに困っている。送り先の避難所では、使われない衣料品が山のように積まれ、物資を届けた際に逆に持ち帰る状態。関係者は「善意はありがたいが、募集している物資だけお願いしたい」と呼び掛けている。 名古屋市中区の東別院にあるセンターで13日、廃棄物業者のトラック2台が山積みの中古衣料を搬出した。 その多くは、毎週末に支援物資を届けている宮城県石巻市の避難所で、処理に困っていた大量の中古衣料だ。現地を訪れたセンターの久田光政代表は「がれきも多く残り、処理の手が回らず困っていた」と実情を話す。 センターは、募集する支援物資をジャージーや肌着などの新品に限定している。それで
菅直人首相(64)と評論家の松本健一内閣官房参与(65)の会談で福島第1原子力発電所周辺に「10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」と話し合われ、「エコタウンへの移住」が合意された問題への波紋が収まらない。(SANKEI EXPRESS)飯舘で102歳男性自殺 そんな中、「計画的避難区域」として村民全員の避難が求められることになった福島県飯舘村に住む102歳の男性が12日に自殺していたことが分かった。村によると、男性は家族と避難計画について話し合っていたといい、村外へ避難することを悲観した可能性もあるとみている。男性は村内の最高齢者だった。 「10年、20年住めない」となると、お年寄りはますます希望を持てなくなる。 原爆が投下された広島では3日後に路面電車が走り始めた。長崎では6日後に精霊(しょうろう)流しが行われている。「10年、20年住めない」の根拠は不明だ。
JR東日本の里見雅行・仙台支社長は14日、仙台市内で記者会見し、大震災で甚大な被害を受けた在来線4路線について「線路の位置変更も考えていくことになる」と述べた。 県内のJR在来線では、石巻線、気仙沼線、仙石線、常磐線の4路線で線路や駅舎が津波で流されるなど被害が大きかった。里見支社長は、現時点で具体的な復旧案はないとした上で、新市街地の形成など自治体の復興計画に合わせて、駅舎や線路の位置を移す可能性を示した。
沿岸部在来線「復旧は年単位」=東北新幹線全線、GW前は困難 沿岸部在来線「復旧は年単位」=東北新幹線全線、GW前は困難 JR東日本仙台支社は14日、東日本大震災で津波被害を受けた沿岸部の在来線について、「復旧には年単位かかる」との見通しを示した。 同支社によると、宮城県と福島県の沿岸を走る常磐線(亘理−四ツ倉)、仙石線、石巻線、気仙沼線は線路や駅舎が津波で流された上、常磐線は福島第1原発事故の影響で点検すらできない。 里見雅行支社長は「復旧の時期や線路の位置は、地域の復興計画と合わせて考えることになる」と述べ、内陸部に線路を移動させる可能性も示唆。廃線については「考えていない」とした。 東北新幹線は、7日の余震で仙台−一ノ関間で新たに橋桁がずれるなど約150カ所の被害が発生。5月の大型連休前の全線復旧は難しいという。 沿岸部以外で運休中の在来線は、東北線が21日にも全線で再開される
ずっと昔、まだ子供だった頃、私は自分が住む県に原子力発電所があることを知った。 「お父さん、原子力発電所って怖くないの?危なくないの?」 「安全ということにはなっているけどねえ・・・ホントのところはよくわからないかもしれないねえ」 「でも電気がなかったらテレビが見れないからぼくも困るしなあ・・・原子力発電所に反対している人は、電気がなくなっても困らないのかなあ」 「あそこで作っている電気は、全部東京のほうの人たちが使っているから、実はあの発電所がなくなっても、このあたりに住む人は困らないんだよ」 「ええっ、じゃあ自分たちが使えない電気のために、ぼくたちはちょっと怖くても危なくても我慢してるってこと?なんで?なんでぼくたち、我慢してるのに、あそこの電気使えないの?」 「東京のほうが人がたくさん住んでいるから、電気もたくさんいるんだよ。だから福島に発電所を作らせてくださいって、頼まれたんだ。あ
発生から1カ月が過ぎた東日本大震災。激しい余震は続くものの、ひところの自粛ムードは後退し被災者を励ます動きが目立ち始めた。そんな中、横浜市在住のフルート奏者、吉川久子さんが被災地の岩手県に思いをはせたチャリティーコンサートを開く。「宮沢賢治の世界に遊ぶ」と題し収益の一部は、この6月にコンサートを開く予定だった同県山田町の瑞然寺(ずいねんじ)へ。寺は今、避難所になっている。 ソリストとしてクラシックからポピュラー、映画音楽、日本の叙情曲、子守歌にボサノヴァ、タンゴとジャンルにとらわれない幅の広い演奏で知られる吉川さん。妊婦を対象としたマタニティーコンサートの草分けでもあり平成5年には秋篠宮妃紀子さまの前で演奏したほか、横浜キワニスクラブ主催の同コンサートにも長年、出演してきた。 コンサートは、日本の風土や文化を次世代や世界に伝えようとの思いから「美しい日本の曲」を選んで、横浜市のみなとみらい
とかく、お固い印象の金融機関が「脱原発」を宣言した。東京都品川区に本店を構える信金業界大手の城南信用金庫がホームページに、「原発に頼らない安心できる社会へ」と題したメッセージを掲載し、話題となっている。 メッセージは2011年4月8日に掲載され、異例ともいえる「宣言」にネット上では「勇気ある行動だ」「応援する。預金する」「本気かよ。業界から爪弾きにされるんじゃない?」などの声があがっている。 LED照明やソーラーパネルを導入 「東京電力福島第一原子力発電所の事故は、我が国の未来に重大な影響を与えています。」ではじまるメッセージは、言葉は抑えているが「反原発」への思いが明確に伝わってくる内容だ。 「信用金庫という地域を預かる金融機関にとって、その地域を失いかねない事態の福島県を思うと、いま企業の姿勢として反原発の立場を明確にし、そのうえで省エネや節電に協力していくことが必要だと考えた。自らが
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