政府「適切な対応促す」 政府は15日の閣議で、2010年度の私立高校の授業料などの納付金が、29都道府県で前年度より増加したとする答弁書を決定した。 10年度から公立高の授業料が無償化され、私立高の生徒には授業料相当額として就学支援金(年11万8800円)が支給されている。文部科学省は、これを機に授業料以外の名目で集めている納付金を授業料に付け替えたり、「便乗値上げ」をしたりという可能性があると見て、問題のある高校に適切な対応を求める方針だ。 文科省によると、10年度の授業料の全国平均は約37万2000円で、09年度より約1万7500円増えた。最近は年1%程度の増加が続いていたが、10年度は5%の大幅増だった。一方、施設設備費など授業料以外の納付金の合計額は増え続けていたが、10年度は約17万3700円で、約1万5500円減となった。 私立高の就学支援金は世帯の年収に応じ、最大で23万76