「皆・・・・・死んだ甲斐があったな・・・」 ふと思ったのだが、この作品の面白さって、「愛国心」なのかもな?って思いました。もう少し敷衍すると、ペイトリオッテティズム。14話『原初的欲求』の上記のこのセリフぐっと来るんですが、これって、怖くて仕方がないけれども、この絶望的な状況下で、仲間や自分の故郷(=生活世界)を守るべく、無理に無理を重ねている少年少女たちの軍人への志願の動機や訓練の描写が途中で挟まれるほど、際立つ構成になっていますよね。逃げるやつも壊れるやつも、極限の努力がまったく役に立たないで巨人に食われるやつらもバンバン描写される「絶望的なシーン」が続くほど、歯を食いしばって人類の勝利のために身を捧げる意思が強く肯定される。 現代日本社会では、こういう「感情」が素直に発露して肯定されるということが、ほとんどない。「ほとんどない」ってことは、つまるところ、こういう感情の動きが、満たされ
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