仮想化支援機能が仮想化の用途を広げる 仮想化技術の歴史は古く、メインフレーム・コンピュータ時代から多くの環境でサポートされてきた。Windowsサーバ(PCサーバ)においても、1990年代から利用されていたものの、目的はサポートが終了した古いOS環境を新しいサーバで稼働させるためであったり、ソフトウェア開発の現場で仮想マシン上に開発環境やテスト環境を構築するためであったりと、その用途は限定されていた。これは、仮想化技術がコンピュータ・ハードウェア上に仮想的なコンピュータをソフトウェアで構築するという技術であるため、さまざまなオーバーヘッドが生じ、広く一般的な用途で利用するには性能面での制約が多かったためだ。 しかし「インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(VT-x)」*1と呼ばれる仮想化支援機能の登場により、状況は大きく変わっている。VT-xは、VMM(Virtual Machin