劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)/小林 まこと ¥980 Amazon.co.jp 義理と人情の世界を鮮やかに描いた大衆文学の漫画化。 小林まことファンでなくとも楽しめる作品だ。 劇画・長谷川 伸シリーズ 沓掛時次郎 (イブニングKC)/小林 まこと ¥980 Amazon.co.jp そして、待ちに待った長谷川・小林作品の第二段が↑の、『沓掛時次郎』だ。 このお話のあらすじはというと・・・ 信州沓掛生れの時次郎は渡世の義理(一宿一飯の恩義)から、大川一家の敵方、 中川一家の六ツ田の三蔵に一太刀浴びせるが、助っ人を依頼した一家の子分が妻である おきぬと太郎吉の息の根も止めようとしたため、咄嗟におきぬと太郎吉を庇い時次郎が 大川一家の子分達に刃を向けた。 時次郎のあまりの強さに怯んだ子分達は一旦組に逃げ帰る。 情の厚い時次郎の行動を見た三蔵は、死に際に時次郎に女房お
今日は漫画買い込みの日です。 劇画・長谷川 伸シリーズ 沓掛時次郎 (イブニングKC) 作者: 小林まこと,長谷川伸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/22メディア: コミック購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (13件) を見る小林まことの劇画・長谷川伸シリーズ第二弾『沓掛時次郎』。前作『関の弥太っぺ』と同様にスターシステムをとっていますが、『関の弥太っぺ』が『柔道部物語』から多くのキャラクターを出演させていたのに対し、こちらは主人公の時次郎はじめ『へば! ハローちゃん』が中心となっています。ほかにも、ノークレジットで『1,2の三四郎』の馬之助・虎吉・参豪・岩清水が子役で出ていたりするので、細かいところまでキャラを探す楽しみに満ちています。もちろん内容のほうも、正統派の義理人情ドラマで読み応え充分。巻末には、小林まことと菅原文太の対談も収録されています。
長谷川伸&小林まこと、講談社。言わずと知れた股旅物の元祖、長谷川伸の原作を小林先生が漫画にしたもの。イブニングでの連載をちらちら見て、単行本からなんかオーラみたいの出てたので買った。大当たりでした。マーロウより十年ぐらい早く原作は書かれているのだが、ありえないぐらいに完璧なハードボイルドで死ぬかと思った。 まず、主人公の時さんが完璧すぎですな。強くて優しく仁義で人情、格好悪い瞬間がない。正確に言うと、おもらいのふりをして団子を買ったり、お金がなかったり、地面を舐めるシーンは在る。んだが、ハードボイルドはやせ我慢なので、土をかむシーンはむしろ重要かつ必要であり、小林先生の漫画力でしっかり描写してくれています。一番好きなシーンは、おはぎを食って時さんが「うめぇ……」って言って涙ぐむシーン。 一宿一飯の義理で旦那を殺され、他ならぬ時さんに人情で助けられ、逃亡生活を共にする親子の描写もいい。安宿の
小林まことによる長谷川伸シリーズ第二弾が発売。 ●小林まこと/長谷川伸『沓掛時次郎』(2010年講談社、933円+税、amazon) 書影右の前作『関の弥太ッぺ』についてのわたしの感想はこちら。 ○股旅モノ復活「関の弥太ッぺ」 ○脚色とは 「関の弥太ッぺ」の場合 今回はご存じ『沓掛時次郎』。 でもねー、「ご存じ」とか書いても実はどうでしょ。8回も映画化された有名作品であるはずですが、最後の映画化は加藤泰監督、中村錦之助主演のもので、これがもう1966年公開というから40年以上前の作品。沓掛時次郎といっても知らないひとのほうがおおくなっちゃったかな。 すでに忘れられつつある股旅モノの再生。義理と人情のはざまで苦悩する主人公としては、『関の弥太ッペ』より『沓掛時次郎』のほうが純粋ですね。今回もすばらしい作品となってます。 現代の多くのひとの記憶に残ってる中村錦之助版「沓掛時次郎 遊侠一匹」は、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く