4月25日に明らかになったNTTドコモの2014年3月期決算は、営業利益が前期比2.1%減の8191億円となり、計画値の8400億円を下回った。2期連続の減益決算である。2013年9月に他社と比較したハンデになっていたアップルのiPhoneの販売を始めたにもかかわらず、その効果をフルに発揮することができなかった。 計画以下となった背景にあるのは数々の誤算だ。 数々の誤算 まずは、従来型のガラケーからスマートフォンへの乗り換えの鈍化だ。スマホの販売台数は1378万台と、計画の1600万台から大幅に未達。前年の1329万台から伸ばすこともできなかった。スマホに乗り換えると毎月の支払額は平均で2000円以上増えてしまう。こうした価格面に加えて無料通話分がないことなどの不満もあり、乗り換えは停滞している格好だ。 iPhone導入効果も不十分だった。契約純増数は185万件の計画だったが、156万件に
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