ガス化溶融とは、一般廃棄物(ごみ)を熱分解し、生成された揮発性ガスと炭化物(チャーをさらに高温で燃焼させて溶融する技術である。ダイオキシン類の発生を抑制し、廃棄物を減容化するとともに溶融固化物であるスラグも回収・リサイクルできるといった利点がある(図1参照)。 ストーカ式の焼却施設で焼却灰を溶融・資源化する場合は、溶融施設等を併設する必要がある。そのため、ガス化溶融施設としてリニューアルする施設が増えた。 1980年代のダイオキシン問題や最終処分場の逼迫に伴う減容化・再資源化促進の潮流を受けて、2000年代に相当数の施設が稼動を開始した。キルン式、流動式、シャフト式などのガス化溶融方式がある。多くの施設で廃熱の回収・利用が進められており、溶融スラグは路盤材等として活用されている。 ※掲載内容は2021年10月時点の情報に基づいております。 ※外部リンクは別ウィンドウで表示します。 1.背景