2年ほど警備員のアルバイトをしていたが、ついにそれを辞めて今は飲食店で働いている。僕が働いていた警備会社は規則で頭髪をかなり短くしなければならなかったし、仕事内容は工事現場で車の誘導をしたり駅で立っていたりするもので日焼けが半端なかったし変なクレーマーに絡まれることが多かった。いろいろと不満がたまったから辞めた。 去年の夏休みは都内の駅で警備員としてずっと立哨していた。立哨というのは立っているだけでほとんど何もしない。週6日、毎日6時間くらい立哨していた。毎日毎日立っているだけで何もしていないと「生きるとは、働くとは、なんなのか」とか考えてしまう。僕は学生バイトとして働いていたけど、一緒に働いている人は警備員の稼ぎで家族を養っている人もいた。そういう人は今まで何十年も駅で同じことをしていて、しかも立っているだけだから自分の何かが成長するなんてことはないし、この先もずっと駅で立って何もしてい