自民党の有志議員が近く、子どもの多い世帯ほど所得税が軽減される「N分N乗(世帯課税)方式」の導入に向けた勉強会をスタートさせることが分かった。少子化に歯止めをかける所得税改革と位置付け、党税制調査会での本格的な議論につなげる考えだ。 所得税は所得が大きいほど税率が高くなる累進課税で、現在は5%から45%までの7段階。現行制度は個人に課税するため、共働きの場合は夫と妻にそれぞれ課税される。これに対し、N分N乗方式は課税所得を世帯で合計して家族の人数で割り、税率を掛け合わせて1人当たりの税額を算出。さらにこの額に家族の人数を掛け合わせ、世帯が払う税額を決める。 課税所得は家族の人数で割ることで決まるため、子どもが多い世帯ほどより低い税率が適用され、税額が少なくなる仕組みだ。所得が1000万円で両親と子ども2人の4人世帯の場合、控除を省略して考えれば課税所得は4分の1の250万円で適用される税率
過去の開催地では罰則、密閉の喫煙室は容認 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、厚生労働省がたばこの全面禁煙を原則とする初の制度案をまとめた。たばこを吸わない人が喫煙者の煙にさらされる受動喫煙を防ぐため、近年の五輪開催都市はすべて罰則付きの対策を講じており、原則禁煙は世界標準。日本の緩い「分煙」は許されそうにない。さて、本当に全面禁煙できるのか?【下桐実雅子、武本光政】 厚労省案は、医療機関や学校は敷地内全体を全面禁煙とし、官公庁やスタジアムは建物内のみ全面禁煙。飲食店や事業所は建物内禁煙だが、喫煙室の設置は容認している。つまり、間仕切りで分ける「分煙」は論外で禁止。密閉空間の喫煙室の設置が一部で認められる余地があるかだけだ。
期間限定運行を始めた津軽鉄道「人間失格号」=五所川原市の津軽五所川原駅で2016年10月22日、佐藤裕太撮影 太宰治生誕の地、青森県五所川原市金木町などを走る津軽鉄道は22日、太宰らをイメージしたキャラクターが登場する人気アニメ「文豪ストレイドッグス」のイラストで車内をいっぱいにした限定列車「人間失格号」の運行を始めた。 このアニメは、太宰のほか、芥川龍之介やドストエフスキーなど国内外の作家をモデルにした登場人物が、それぞれの著作にちなんだ特殊能力で戦うバトル漫画が原作で、4月にアニメ化された。物語は主人公の「中島敦」が入水自殺をはかった「太宰治」を助けるシーンから始まる。太宰の特殊能力は、ほかの人の能力を無力化する「人間失格」。 限定列車は「人間失格」のヘッドマークを付け、網棚の上の部分にアニメの太宰登場シーンを集めた画像集を展示。柱にはほぼ等身大の太宰が描かれている。
1人の所有者が大切に乗り続けてきた1955年製の初代クラウンが、神奈川トヨタ(横浜市神奈川区)に無償で寄贈された。日本のもの作りのすばらしさを伝えるため、学校などから要請があれば貸し出すという。 車は、2015年に85歳で亡くなった岸敬二さん=川崎市多摩区=が母親の援助を受け、約100万円で購入した。当時の大卒初任給は1万1000円だったという。ナンバーは「5む0100」。部品を確保し、車検もきちんと受けて乗り続けてきた。 家族からも「ひゃくばん」と呼ばれるなど大切にされたが、岸さんは亡くなる直前に「多くの人に見てもらう」「転売しない」を条件に、当時のカタログなど貴重な資料とともに無償寄贈を決めた。
信号のない場所で横断歩道を渡ろうとする歩行者がいても、9割以上の車が一時停止していないことが26日、日本自動車連盟(JAF)が公表した自動車運転に関する全国調査の結果でわかった。大部分のドライバーが歩行者優先のルールを守らず、道路交通法に違反する行為が横行している実態が明らかになった。 調査は8月15日〜9月1日、全国47都道府県の計94カ所で実施。平日午前10時〜午後4時の間に、片側1車線の道路上に信号機が設置されていない横断歩道でJAF職員が横断を試みた。この結果、通過した乗用車と自家用トラックの計1万26台のうち、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したのは757台と全体の7.6%のみ…
理解してから接種する--「ワクチン」の本当の意味と効果【25】 受付では鳴りやまない電話、診察室では後悔のため息……。 2016年9月前半の太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)の状況を表せばこのようになります。そうした「混乱」の原因は「麻疹」です。8月14日に千葉市の幕張メッセで開かれたジャスティン・ビーバーのコンサートに来場した男性が麻疹に感染していたことが24日に報道され、さらに30日には関西国際空港での集団感染について、空港を運営する関西エアポートが「空港内従業員の『麻しん(はしか)』感染について」というタイトルのプレスリリースを発表しました。 関空の職員が多数麻疹に罹患したことが大々的に報道されると、関西の(そしておそらく関西以外の地域も)医療機関に問い合わせが殺到しました。谷口医院も例外ではなく、8月末から問い合わせが増えだし、9月に入ってからは電話が鳴りやまないような状態です。
天皇陛下が生前退位の意向がにじむおことばを表明されてから8日で1カ月を迎える。関係者の証言を基に振り返った。 「生前退位ができるか検討したが、やはり難しい」。今年春ごろ、首相官邸の極秘チームで検討していた杉田和博内閣官房副長官は宮内庁にこう返答した。 天皇陛下は昨年12月18日、82歳の誕生日にあわせた記者会見で「行事の時に間違えることもありました」と述べた。昨夏の戦没者追悼式で手順を誤ったことなどを指す発言とみられている。宮内庁は官邸に「8月15日に段取りを間違えて陛下は退位の思いを強くされた。おことばを言いたいという強い思いがある」と伝えた。「陛下は摂政には否定的だ」という条件もついていた。 官邸は水面下で検討を始め、杉田氏のもとにチームが結成された。総務、厚生労働両省、警察庁などから数人程度が出向し、内閣官房皇室典範改正準備室の別動隊という位置付けだったが、準備室のメンバーさえ存在を
天皇陛下が退位の意向を周辺に示されて以後、どのような水面下のやりとりを経て表明に至ったか。宮内庁と首相官邸はどう動いたのか。高齢と象徴天皇の在り方について、陛下がこめた思いとは何か。これまでの経緯を検証する。 「定年制」問題提起 天皇陛下は8月8日のおことばで「ここ数年、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました」と話された。宮内庁の風岡典之長官は同日の記者会見で、「ここ数年」とは5、6年前からだったと説明した。宮内庁幹部によると、2010年夏ごろからだったという。 陛下は03年1月に前立腺がん手術、12年2月には心臓の冠動脈バイパス手術を受けた。2度目の手術前の11年11月には気管支炎での入院もあり、陛下も周辺も年齢をより意識するようになった。秋篠宮さまが「(天皇の公務の)定年制というのはやはり必要になってくると思います」(11年11月の誕生日に合わせた会見)と問題提起
【杭州・影山哲也】中国・杭州で4、5両日に開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、安倍晋三首相がリオデジャネイロ五輪の閉会式で人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮(ふん)して登場した演出が話題になった。日本政府高官によると、各国首脳らから「非常に高いパフォーマンス」と評価する声が寄せられたほか、「親子の会話のきっかけになった」と謝意が示される場面もあった。 首相に感謝を伝えたのは世界銀行のキム総裁。キム氏は首相に歩み寄り、「思春期で全然口をきいてくれない16歳の息子が閉会式をテレビで見て、『安倍首相はクールだ(格好いい)』と言ったので、自分が『親しい友人だ』と説明したら親子の会話ができるようになった」とのエピソードを紹介したという。
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